2017-03-21

ビスケー湾に面した美しい港町「ラ・ロシェル」 【フランス旅】

フランス、ヌーヴェル=アキテーヌ地域圏、ラ・ロシェルの街並み夜景

ラ・ロシェル/ヌーヴェル=アキテーヌ/フランス
La Rochelle/Nouvelle-Aquitaine/FRANCE


地方制度改革による地域圏合併


ラ・ロシェルがある地域圏の名称は、ヌーヴェル=アキテーヌという。
聞きなれない名だ。
(この文章を書いている現在は2017年です。また、このページに掲載している写真は2008年に撮影したものです。)

勉強不足で知らなかったが、フランスでは数年来「地方制度改革」というのが進められていたらしい。
改革の中身にはもちろん色々な要素があるのだが、地域圏の合併もその一つ。
それにより、コルス(Corse)を含めたフランス本土の地域圏数が22から13になった。

かつて分かれていた、アキテーヌ、リムーザン、ポワトゥー=シャラントの各地域圏が2016年1月1日をもって合併し、できた地域圏が ヌーヴェル=アキテーヌだ。

合併といえば、日本でも2005-6年ころに、平成の大合併というのがあった。
我が故郷もそれにより名称が変わったことで、私の記憶に新しい。

ただ、日本の場合は市町村の合併だったのに対し、フランスは地域圏の合併である。合併する主体の規模が異なる。
フランスと同等の規模の合併を、無理やり日本に当てはてみると、例えば、九州と四国を合併し、「十三国州」という大きな権限を持った一つの自治体を作るようなものだろうか。

ラ・ロシェル旧港近くの大きな錨と携帯電話で話すおじさん

錨は 沈めておくもの
怒りも 静めておくもの


屋根付きの歩道が散策にありがたい


さて、ラ・ロシェルの町だが、「とても暮らしやすそうな町」といった印象だ。

有名な町ではあるが、それほど大都会ではない。かといって、「何もない」と言われてしまうほど田舎でもない。
こじんまりした旧市街には ギャラリー・ラファイエット(Galeries Lafayette)など デパートもあるし、商店もたくさんあって、買い物に困ることはない。
マルシェには活気があり、港は賑わっていて、観光客も多い。

そして嬉しいのは、旧市街の道の両側の歩道部分が「屋根付き」になっている通りが多いこと。

日本の商店街でよく目にする、道全体を覆う屋根があるのではない。
道の両脇の建物の2階部分が、路上にせり出すように建てられており、その下が歩道になっているのだ。(イタリアや南仏の街でよく見られる いわゆる「ポルティコ」ですね。)

雨の日は濡れずに買い物ができるし、暑い日は直射日光を浴びずに散策できる。
住人にも、観光客にも、とてもありがたい建築スタイルである。



【行き方】
・パリ、モンパルナス駅からTGVでおよそ3時間

【主な見どころ】
・Vieux Port (旧港周辺)
・Tour St-Nicolas et Tour de la Chaîne (サン・二コラ塔 と シエヌ塔)
・Porte de la Grosse-Horloge (大時計門)
・Tour de la Lanterne (ランテルヌ塔)

【参考サイト】
La Rochelle Tourisme (ラ・ロシェル観光局)
Voyages-SNCF (TGV時刻検索)

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