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2017-07-11

アートかイタズラか。フランスの真ん中「クレルモン=フェラン」の街並みに現れたカラフルな・・・ 【フランス旅】

クレルモン=フェラン、ポール通りのカラフルに色付けられたポール
Rue du Port

クレルモン=フェラン/オーヴェルニュ=ローヌ=アルプ/フランス
Clermont-Ferrand/Auvergne-Rhône-Alpes/FRANCE


クレルモン=フェラン旧市街の北東にあるドゥリル広場(Place Delille)から 市庁舎へと、 西に向かって ポー通り(Rue du Port)が伸びている。

車道と歩道を上手く分け、ほぼ直線でありながら 車道部分をちょっとだけうねらせるなど、洒落た仕掛けがしてある趣ある通りだ。
通りの両側は古い建物が並び、様々な商店が、町の散策を楽しませてくれる。

また、すぐ北側には、サンティアゴ・デ・コンポステーラ巡礼路(Chemins de Saint-Jacques-de-Compostelle)の一部として世界遺産登録されている ロマネスク様式の美しいノートルダム・デュ・ポー聖堂(Basilique Notre-Dame-du-Port)がある。

おそらく、通り名のポー(Port)は ここからきているのだろう。

クレルモン=フェランにある、ロマネスク様式の美しいノートルダム・デユ・ポール聖堂
Basilique Notre-Dame-du-Port

道路の 歩道と車道の境目には、よくあるポールが立てられ 並んでている。
車両が歩道に突っ込んで来ないよう、歩行者をガードしているアレだ。

ポールは、チェスの駒の、名前がわからないのだが、将棋で言うところの「歩」にあたるヤツのような形状をしている。

そんな地味なポールが、ある日突然、カラフルな芸術作品となった。(冒頭写真)
見ようによってはイタズラなのだが、一本一本の頭部に、赤、青、黄、オレンジ、紫、緑などのペンキが垂らされ、アートと化している。

次に 下の写真をご覧いただきたい。
実は前日まで、何の趣向も凝らされていない、普通の車両ガード・ポールだったのだ。

(※2014年春の出来事です。)

クレルモン=フェランにあるポール通りの普通の姿
「Rue du Port」ポールにペンキはかけられていない。(冒頭写真撮影日の前日に撮影)

アートか、イタズラか。 寛容か、いい加減か。


確かにコチラでは、道路標識にもイタズラのようなアートを施したものを目にすることがある。
とても面白く感じるのだが、これらの試みは、日本では完全にOUT! NGだろう。
器物損壊とか、道路交通法違反とか、きっと そういうのになってしまう。

実際問題、コチラで これらが公的に許されているのか、本当はダメなのに見て見ぬふりをされているのかは分からないが、ただの無茶苦茶な落書きではなく、ちょっぴり洒落ていて、見て面白いのは確か。
標識を使ったものでは「なるほど~」と、妙に感心させられるものさえある。

その国や地域が持つ「寛容さ」なのか「いい加減さ」なのか・・・。
はたまた こういうことの許される環境が「好いコト」なのか「悪いコト」なのかは、簡単には語れない。

クレルモン=フェランの街中を疾走する黄色や赤のシャツを着た集団

左上の写真は、黄色いシャツを着て疾走する人たちを、黄色ペンキの垂らされたポールと共に撮影した写真。
その後、赤いポールの横を、赤いシャツの集団も駆け抜けてゆく。

面白いモノが好きな性分もあり、私としては思わずイタズラアートに乗っかってしまい撮影した感があるが、走っている皆さんは真剣そのもの。

両集団とも、おそらく、消防士さんたちがトレーニングをしているのではないかと思うのだが、確かではない。



【行き方】
・鉄道を利用する場合
 パリ、リヨン駅から、およそ3時間~3時間半
・飛行機を利用する場合
 パリ、オルリー空港、またはシャルル・ド・ゴール空港から、およそ1時間
 その他の都市からの便も就航している。

【主な見どころ】
・Cathédrale Notre-Dame-de-l'Assomption (ノートル・ダム・ドゥ・ラソンプシオン大聖堂)
・Basilique Notre-Dame-du-Port (ノートル・ダム・デュ・ポール聖堂)
・Rue Pascal (パスカルの道)
・Vieux Clermont (旧市街全体)
・Puy de Dôme (ピュイ・ドゥ・ドーム)/街から離れるので、車かバス移動が必要。

【参考サイト】
Office de Tourisme et des Congrès de Clermont-Ferrand (クレルモン=フェラン観光局)
Voyages-SNCF (TGV時刻検索)
Aéroport Clermont-Ferrand Auvergne (クレルモン=フェラン・オーヴェルニュ国際空港)

2017-07-01

「人間は考える葦である」の句で有名なパスカルなど、クレルモン=フェランゆかりの歴史上の人物の顔が埋め込まれた路面 【フランス旅】


クレルモン=フェランの路面に埋め込まれた、町に縁の歴史上人物の顔のメダル
クレルモン=フェランの路面に埋め込まれた、町に縁の歴史上人物の顔

クレルモン=フェラン/オーヴェルニュ=ローヌ=アルプ/フランス
Clermont-Ferrand/Auvergne-Rhône-Alpes/FRANCE


パスカルが唱えた「人間は考える葦である」の句はあまりにも有名だ。
初めてこの言葉を聞いたのは中学生のころだったろうか、全くピンとこなかった記憶がある。

だからと言ってそのとき興味を持ち、『パンセ』を書物で読んだりするような、イケてる学生では なかったわけだが、今になってこの言葉をインターネットで検索すれば、パスカルもビックリ! 瞬時に要約を記したサイトが幾つもが現れる。

『空間によっては、宇宙は私をつつみ、一つの点のようにのみこむ。
 考えることによって、私が宇宙をつつむ。』
 ―― 中公文庫『パンセ』(前田陽一・由木康訳)から引用 ――

なるほど上手いこと言ったもんだ。
今にしてそう思う。

そのパスカルなど、クレルモン=フェランの町にゆかりの歴史上人物3人の顔が、町の路面に埋め込まれている。(冒頭写真)

西洋史に興味のある方は、街なかを探してみるのも楽しいのではないだろうか。
パスカルの道(Rue Pascal)という、そそられる名前の小路もある。

写真の右上が、そのパスカル(Blaise Pascal)。
左上が、ヴェルサンジェトリクス(Vercingétorix)。
カエサルが率いた古代ローマ軍の ガリア(現在のフランス)進攻に抵抗した、フランスの英雄とされている人物である。

『ガリア戦記』的な物語・・・読んでません。。。


ここで急に思い出した。。。

2014年にオーヴェルニュを訪れた際、南部の町ポリニャック(Polignac)のシャンブル・ドット(Chambre d'Hôte)で、クレルモン=フェランから来たというカップルと知り合った。

宿を発つ日、彼らとは別々に出発したので、もう会うこともないだろうと思っていたら、城跡を散策し終え、車に乗ろうと戻った町の小さな駐車場で、たまたま再会した。

「これからどこへ行くの?」と言うので「クレルモン=フェラン」と応えると、
「じゃ、明日の夜、どこかで食事でもしようか」「いいねえ」となり、電話番号を交換した。

翌日の午後、クレルモン=フェラン近郊の町リオン(Riom)などを回って宿に戻った折、携帯電話に着信があるのに気がついた。
昨日 教えてもらった番号だ。かけてみる。

すぐに彼が出た。
私:「お仕事中にスミマセン」。彼は、クレルモン=フェランのミシュラン(Michelin)本社に勤めていた。私は当時、横浜(Yokohama)に住んでいたので、シャンブル・ドットで一緒に食事をしたとき、タイヤの話でちょっとだけ盛り上がっていた。

彼:「大丈夫だよ。今日の夜のことだけど、もし良ければ、レストランじゃなくて、彼女の家でゴハン食べない? 迎えに行くからさ」。そんな内容だった。

前置きが長くなったが、ここでようやく、ヴェルサンジェトリクスの話に戻る。

迎えに来てくれた彼の車で、クレルモン=フェランから彼女の家のある近郊の町 ル・サンドル(Le Cendre)へ向かうため、オートルート(Autoroute)を南下していたとき、右手に見える丘を指して、彼が「フランスの歴史上のことだけどね」と何かを説明してくれたのだ。

簡単な会話はできるものの、それ以上のフランス語や英語が堪能ではないため、その時はよくわからず、詳しく聞くこともできなかったのだが、この文章を書くにあたりいろいろ調べていて気がついた。

彼が指し示していたのは「ゲルゴヴィアの丘(Le Plateau de Gergovie)」で、
彼が話してくれたのは、英雄ヴェルサンジェトリクスがローマ軍を撃退した「ゲルゴヴィアの戦い(Siège de Gergovie)」のことだったのだ。

Désolé...(デゾレ/ごめんなさい) 無知でホント申し訳なかった。。。


さて、もう一人、写真下の人物はローマ教皇、ウルバヌス2世である。
11世紀末にクレルモンの教会会議で、十字軍派遣を訴える名演説をした方とのことだが、西洋史に疎い私は、もう この辺で、いいかなぁ。。。

誰もに、幸せが訪れますように・・・


ところで、先ほどの話の続きだが、彼らとともに楽しい夕べを過ごさせていただいたあと、翌日が5月1日だということで、可愛らしいスズラン(muguet)をいただいた。
おそらく、彼女の家の庭に自生していたものだ。

(フランスでは、5月1日に 大切な人へ その人の幸せを願って、スズランを送る風習があります。)

下の写真は実際にいただいたもの。
クレルモン=フェランの宿に帰って、コップに活け、翌朝(5/1に)撮影した。

この文章を書いている今は5月1日ではなく、また、お読みくださっている今も おそらく5月1日ではないでしょう。
それに、実物ではなく写真のスズランですけれど、どうぞ 皆さんにも。。。

クレルモン=フェランで、5月1日の前日にいただいたスズラン




【行き方】
・鉄道を利用する場合
 パリ、リヨン駅から、およそ3時間~3時間半
・飛行機を利用する場合
 パリ、オルリー空港、またはシャルル・ド・ゴール空港から、およそ1時間
 その他の都市からの便も就航している。

【主な見どころ】
・Cathédrale Notre-Dame-de-l'Assomption (ノートル・ダム・ドゥ・ラソンプシオン大聖堂)
・Basilique Notre-Dame-du-Port (ノートル・ダム・デュ・ポール聖堂)
・Rue Pascal (パスカルの道)
・Vieux Clermont (旧市街全体)
・Puy de Dôme (ピュイ・ドゥ・ドーム)/街から離れるので、車かバス移動が必要。

【参考サイト】
Office de Tourisme et des Congrès de Clermont-Ferrand (クレルモン=フェラン観光局)
Voyages-SNCF (TGV時刻検索)
Aéroport Clermont-Ferrand Auvergne (クレルモン=フェラン・オーヴェルニュ国際空港)

2017-06-11

黒く彩られたオーヴェルニュの中心都市「クレルモン=フェラン」 【フランス旅】

オーヴェルニュの中心都市クレルモン=フェランの大聖堂
Cathédrale Notre-Dame-de-l'Assomption

クレルモン=フェラン/オーヴェルニュ=ローヌ=アルプ/フランス
Clermont-Ferrand/Auvergne-Rhône-Alpes/FRANCE


前回の記事で、クレルモン=フェランの町のシンボル、ノートル・ダム・ドゥ・ラソンプシオン大聖堂(Cathédrale Notre-Dame-de-l'Assomption)の「黒さ」が印象に残ると書いた。

そして、その大聖堂の黒い色が、夕刻、更にどんどん深くなってゆき、とても趣があると・・・。

そのため、掲載していた写真は、ライトアップされた大聖堂の夜景。
美しい写真ではあるが、これでは 建物の黒さや、建材として使用された石の黒さが伝わらない。

・・・ということで、今回、明るいうちに撮影した写真を掲載する。

前回も書いたが、良く言えば「落ち着いた」、悪く言えば「暗く重い」印象を受ける。そんな色合いだ。

クレルモン=フェランの大聖堂の横にあるヴィクトワール広場を走る少年たち
Place de la Victoire

そして下は大聖堂の内部の写真。

どの町の聖堂も他に引けを取らず素晴らしいが、
建物自体が暗い色調だから尚のこと、堂内の装飾やステンドグラスの鮮やかさが、より引き立って見える。

オーヴェルニュの中心都市クレルモン=フェランの大聖堂のステンドグラスに見入る二人
Cathédrale Notre-Dame-de-l'Assomption




【行き方】
・鉄道を利用する場合
 パリ、リヨン駅から、およそ3時間~3時間半
・飛行機を利用する場合
 パリ、オルリー空港、またはシャルル・ド・ゴール空港から、およそ1時間
 その他の都市からの便も就航している。

【主な見どころ】
・Cathédrale Notre-Dame-de-l'Assomption (ノートル・ダム・ドゥ・ラソンプシオン大聖堂)
・Basilique Notre-Dame-du-Port (ノートル・ダム・デュ・ポール聖堂)
・Rue Pascal (パスカルの道)
・Vieux Clermont (旧市街全体)
・Puy de Dôme (ピュイ・ドゥ・ドーム)/街から離れるので、車かバス移動が必要。

【参考サイト】
Office de Tourisme et des Congrès de Clermont-Ferrand (クレルモン=フェラン観光局)
Voyages-SNCF (TGV時刻検索)
Aéroport Clermont-Ferrand Auvergne (クレルモン=フェラン・オーヴェルニュ国際空港)

2017-06-01

夜空に沈む 黒く美しい大聖堂/オーヴェルニュの中心都市「クレルモン=フェラン」 【フランス旅】

オーヴェルニュの中心都市「クレルモン=フェラン」の町の中心に聳える「ノートル=ダム=ド=ラサンプション大聖堂」の夜景
Cathédrale Notre-Dame-de-l'Assomption

クレルモン=フェラン/オーヴェルニュ=ローヌ=アルプ/フランス
Clermont-Ferrand/Auvergne-Rhône-Alpes/FRANCE


クレルモン=フェラン一番の見どころは、町のシンボルでもあるノートル・ダム・ドゥ・ラソンプシオン大聖堂(Cathédrale Notre-Dame-de-l'Assomption)だろう。

ゴシック様式の立派な聖堂を目の前にすると、その大きさも然りながら、色の「黒さ」が印象に残る。

もちろん決して汚れているわけではない。建材として使われた石の色なのだ。
街を見渡せば、大聖堂以外の建物にも、同じ黒い石で造られた建物がたくさんある。

そのため、町自体の雰囲気も、そのシックな色調から、良く言えば「落ち着いた」、悪く言えば「暗く重い」印象を受ける。

建材として使われている石は玄武岩とのことで、近くの火山から採取されたものらしい。

「火山」に「玄武岩」。。。なんだか学生時代の地学の授業を思い出してゾワゾワしてしまうが、確か・・・マグマが冷えてできた岩石を「火成岩」と言って、火成岩には地表に近い場所で急に冷えて固まった「火山岩」と、地下深くでゆっくり冷えてできた「深成岩」があり、前者の「火山岩」のうち、含まれる鉱物の割合から黒っぽくなったヤツが玄武岩で・・・(止めます・・・)。

火山があることで、思い浮かぶものと言えば「温泉」や「ミネラル・ウォーター」などだが、クレルモン=フェランのすぐ北に、日本でも有名なヴォルヴィック(Volvic)の村がある。

闇に沈んでゆく 美しき大聖堂


さて、黒い大聖堂の話に戻るが、夕刻、空が黒ずんでゆく時間帯に眺めるていると、とても趣がある。
黒い建物のその色が、更に深く、どんどんと沈んでゆくのだ。
そしてある時、仄かにライトアップが始まる。

大聖堂の正面に伸びるグラ通り(Rue des Gras)から眺めると、街の灯りと調和するように、光に覆われた2本の尖塔が しっとり浮き上がり 幻想的だ。(冒頭写真参照)

また、天気の好い日の昼間に、この「グラ通り」から大聖堂に背を向け、真西を眺めてみると、オーヴェルニュの火山群の中心である山、ピュイ・ドゥ・ドーム(Puy de Dôme)が見えるらしい。

とても良い景色だと 地元の人に教わったのだが、残念ながら、私は見ることができなかった。
曇っており、遠景が霞んでいたのである。
・・・ということで、この時は、下のように、街の写真だけに留まった。

次回訪れた際には、天気が好いといいなぁ。。。

晴れた日はピュイ・ドゥ・ドーム(Puy de Dôme)が見えるクレルモン=フェラン旧市街、グラ通り
Rue des Gras



【行き方】
・鉄道を利用する場合
 パリ、リヨン駅から、およそ3時間~3時間半
・飛行機を利用する場合
 パリ、オルリー空港、またはシャルル・ド・ゴール空港から、およそ1時間
 その他の都市からの便も就航している。

【主な見どころ】
・Cathédrale Notre-Dame-de-l'Assomption (ノートル・ダム・ドゥ・ラソンプシオン大聖堂)
・Basilique Notre-Dame-du-Port (ノートル・ダム・デュ・ポール聖堂)
・Rue Pascal (パスカルの道)
・Vieux Clermont (旧市街全体)
・Puy de Dôme (ピュイ・ドゥ・ドーム)/街から離れるので、車かバス移動が必要。

【参考サイト】
Office de Tourisme et des Congrès de Clermont-Ferrand (クレルモン=フェラン観光局)
Voyages-SNCF (TGV時刻検索)
Aéroport Clermont-Ferrand Auvergne (クレルモン=フェラン・オーヴェルニュ国際空港)

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