2019-08-21

仏語初心者なもので つい調子づいて読みたくなった「プルゲルノー」 【フランス旅】

ブルターニュの町「プルゲルノー」のEglise St Pierre et St Paul(サン・ピエール・エ・サン・ポール教会)の磔刑。

プルゲルノー/ブルターニュ/フランス
Plouguerneau/Bretagne/FRANCE


前回記事で、ケルルーアン(Kerlouan)というコミューン(commune)にあるメネアム(Méneham)村について書いた。

ブレスト(Brest)から そのメネアムへと向かう途中、小休止のために立ち寄った町が ここ プルゲルノーだった。

どの町の入り口にも、町の名前が書かれた看板がある。
この町に入る所にも もちろん看板はあり「Plouguerneau」と書かれている。

やや長めのこんな綴りを見ると、しっかり読んでみたくなる。
えっとぉ・・・「プルゲⓡノー」・・・
(※ ⓡは「ル」と発音せずに、ほら、よくオッサンが痰を絡ませて「カーッ、ペッ!」とやるときの「カーッ」のように、口腔の上の方を息でこすって鳴らす感じの音を、弱ーくした感じでお願いします。)

フランス語は、正直、それほど上手くない。ただ・・・ちょっとフランス語を齧っているがために、アルファべ が ブヮーッと並んでいるような綴りをみると、覚えた綴りの読み方ルールってやつを 使ってみたくなるんだなぁ、これが。
仏語初心者の性(さが)ってやつですかねぇ。

看板の「Plouguerneau」の文字を見て、もう一度きっちり読んでみる。「プルゲⓡノー」。・・・ふふ、気持ちいい。

読み方のルールというのはこんな感じ。
ou:「ウ」と読む
gue:「ゲ」と読む
r:ⓡ(日本語の「ル」の音ではなくて、前記の「カーッ」を弱くした音を出す)
eau:「オー」と読む

これら綴りと発音の規則を駆使して、もう一度。
「Plou・guer・neau」
「プルゥ・ゲⓡ・ノォー」・・・おっほぉ、気持ちいい。

場所は変わるが、最近はパリ近郊のRER(イル=ド=フランス地域の急行鉄道網)や、パリのメトロの幾つかの線でも、電車が駅に到着する際に、車内アナウンスが自動で流れるようになって(昔はそんなの全く無かった)駅名をしゃべってくれるので、読みの参考にもなる。

フランスに着いたばかりで気持ちも高揚しているなか、シャルル・ド・ゴール空港(Aéroport de Paris-Charles-de-Gaulle)からRERのB線に乗ってパリへ向かうときなどは、途中にあるいろんな駅の、ホーム上に書かれたアルファベ駅名を読んでみたくなるものだ。

例えば、、、長いヤツでいうと、確か、パリ北駅(Gare du Nord)の2駅手前かな、
「La Courneuve - Aubervilliers」と書かれた駅があって、社内放送の真似をして
「ラ・クゥⓡヌッヴ・オーベⓡヴィリエ」などと 口にしてみると、フランスへの旅行気分が更に益々盛り上がる。

これって「仏語初心者あるある」かもしれないなぁ。。。


普通の町だからこそ感じる魅力


フランス、ブルターニュ北部の小さな町プルゲルノー

プルゲルノーの町は小さい。
観光客もそれほど多くはない。。。というのも、何かスゴイ見どころがあるとか、変わったものがあるとか、そういう特別なものがあるわけではなく、ごく普通の町なのだ。

商店があり、カフェがあり、学校があり、公共施設がある。
田舎の町に時々ある 寂れているような暗い雰囲気はなく、建物も、道路も清潔に保たれている。

たまたま清掃員の方を見かけたが、運んできたゴミ袋をポーンとトラックに投げ入れ、ニヤリ。明るくしっかり働いていらっしゃる。

出会ったカフェのマダムやムッスュも、とても親切そうだ。

プルゲルノーの町で粗大ごみを収集する係員の方々

そして、町の中心には 立派な教会がある。
小さな町に不釣り合いと思ってしまうほど立派な教会。この地域の信仰が深いということだろう。

教会の前に立つ磔刑の彫刻や その配置も見事で、宗教観の疎い私たちにも、普通の町にいながら、ブルターニュを訪れているワクワク感を湧きたたせてくれる。

プルゲルノーの町の中心にあるサン・ピエール・エ・サン・ポール教会(Eglise St Pierre et St Paul )



【 行き方 】
・ブレストから、レンタカー(またはタクシー)でおよそ45分(約30㎞)
・ランデルノー(Landerneau)からも、レンタカー(またはタクシー)でおよそ45分(約30㎞)

 【主な見どころ】
・Eglise St Pierre et St Paul (サン・ピエール・エ・サン・ポール教会)
・コミューンとしてのプルゲルノーは比較的広く、海沿いの地区は風光明媚。

 【 参考サイト 】
Mairie de Plouguerneau (プルゲルノー役場)

2019-08-11

何だか不思議。巨岩に挟まれた石造りの小屋/メネアム(ケルルーアン) 【フランス旅】

フランス北西部メネ・アムにある、巨岩に挟まれた奇妙な建物

メネアム(ケルルーアン)/ブルターニュ/フランス
Méneham(Kerlouan)/Bretagne/FRANCE


ブレスト(Brest)からロスコフ(Roscoff)へと車で向かう行程を考えていた際、どこか面白そうなところは無いかなぁと、地図を眺めていた。

最短距離となる内陸を通るルートは 早く行くことができ便利。
しかし、それでは面白くない。「ちょっと寄り道を・・・」という、いつもの癖がでてしまい、ブレストからプルゲルノー(Plouguerneau)まで一気に北上し、そこから海沿いを通ってロスコフまで行ってみることにした。

プルゲルノーの町で しばしの休憩タイムをとったのだが、こんな小さな町にも驚くほど立派な教会があり、ブルターニュの信仰の深さを改めて感じた。

そこから先の 海沿いの道は退屈なところが多かった。

地図で見れば、道は海のすぐ際を走っていて、「きっと眺めが良いはず」と思っていた辺りも、実際の海岸線は遥か彼方にあるようで、車はただの湿地帯や草原地帯を進むことになる。

潮の干満差が激しいこのあたりは、地図上でその景色を想像するのが難しい。そう感じるドライビングとなった。

しかし、ずぅーっとそんな調子というわけでもない。
ところどころでビックリするくらい美しく青い海が、手つかずのまま迎えてくれるのだ。

突然現れた水平線
車を停め 重いドアを押し開ける
巻き上げられる潮の香り
延々と続く浜辺に 延々と打ち寄せる波
今 ここに 私以外 誰もいない
辺り一帯 小さな白い花
ぶるぶる ぶるぶる 震えている
はて? いったいここは どこなのだ
いったい今は いつなのだ

・・・なんだか不思議な錯覚に陥る。


海沿いに突如現れた不思議な場所


そうこうしながら東へ進んで行くうち、たくさんの人がいる場所に出た。
海沿いにあるメネアムという村だ。

ケルルーアンなどブルターニュの北部沿岸は大きな岩がゴロゴロ転がる風光明媚な景色が広がる。

砂で覆われた小さな駐車場に車を停め、巨岩の転がる海沿いを歩く。

エメラルドに輝く海を眺めていると、どこからともなく1匹の犬が現れた。
クリクリの目をした、とても可愛らしいコだ。

フランス、ブルターニュ地方、メネ・アムの海岸で出会った可愛い犬「キャラメル」くん。

「あらアンタ、どこから来たの?」
犬は私に愛想を振りまきながら 人気のない岩の隙間を潜り抜けてゆく。あとを追う私。

しばらく行くと、海に突き出た大きな岩に 並んで腰かけ 海を眺める人たちがいた。
私と同世代(50代)らしき ご夫婦と、おそらくその娘さんの3人。
犬は彼らのもとへ。

犬が戻って来たことで、彼らは帰り支度をはじめた。しばらくここでピクニックをしていたという。

「このコに連れられて来てしまいました。いい場所ですね、ここ」
「そうでしょ。涼しくってね。静かだし海もキレイ」
「可愛らしいワンちゃんですね。名前は何て?」
「キャラメルっていうの。14歳のお爺ちゃん犬よ」

キャラメルお爺ちゃんは 足取り軽く 飼い主さんのあとについて去ってゆく。

私も、陸地側へと移動する。
しばらく進むと、目の前に とても不思議な建物が現れた。
大きな岩に挟まれた石造りの家。

メネ・アムの中心である巨岩の上に登って辺りを見回してみる。

雰囲気的には祈りの場所。きっと神聖な場所なのだろう。
そう思って立ち寄ってみたが、中は伽藍洞。それはかつて「見張り小屋」として使われていた建物らしい。

神聖な場所というのは 私の勝手な思い込みだった。それでも、建物自体はとても面白く魅力的。
周りの巨岩には裏側から上ることもでき、子供でなくとも上ってみたくなる。

この場所が 村の中心。
そして現在、村に住人はいない。

近くには、かつて村民がいたころの暮らしを紹介する博物館があり、野外ギャラリーがあり、コテージやレストランもある。
暮らす人はいないが、村は今、人気のリゾート地となっている。

住む人が0人になってしまったというのは、集落として 寂しい。
しかし、この不思議な建物と眼前に広がる美しい海が、今でもたくさんの人々を呼び寄せている。

ブルターニュの青く美しい海に飛び込んで遊ぶ、楽しそうな子どもたち。




【 行き方 】
・ブレストから、レンタカー(またはタクシー)でおよそ1時間(約40㎞)
・ランデルノー(Landerneau)から、レンタカー(またはタクシー)でおよそ45分(約30㎞)

 【主な見どころ】
・Le corps de garde (見張り小屋)
・Espaces muséographiques (博物スペース)
・La Mer (海)

 【 参考サイト 】
Village de Meneham (メネアム村オフィシャルサイト)
Commune de Kerlouan (ケルルーアン町のサイト)

2019-08-01

「旅用財布」と「イタリアの昔のお金」の小話

イタリアでユーロ導入前まで使用されていたイタリアリラ紙幣
2002年までイタリアで使われていた通貨、イタリアリラ紙幣

私は日本国内で使用する財布と、海外へ出る時に持って行く財布を分けている。

海外では、ズボンのポケットにスッポリ入るような コンパクトなものを使いたいからだ。

例えば、ホテルから朝食を買いにパン屋さんへ行くときや、軽~くぶらぶら散歩をするときなどは、カバンなど持たず、できれば手ぶらで、もしくはカメラだけをチョイと手に持って出かけたい。

こんな時、ポケットに軽く仕舞え、しかもそんなに嵩張らない小型の財布がとても重宝する。

前回の旅で、長年使っていた その海外用の財布が壊れ、先日、新しいものを買った。

《 お店屋さんでの 私と店員さんの会話 》

私「これ、ください」
店員さん「ありがとうございます。ご自宅用ですか?」
私「いえ、自宅では使いません。旅行先で使う 小さな財布を探していたんです!(キッパリ)」
店員さん「・・・そ、そう、ですか。。。確かに 小さいのは、旅行中 便利ですよね」
私「そうなんですよぉ。へへ(ニコニコ)」

その後、お会計の最中に ハタと気がついた私。
――あ、「ご自宅用」ってのは、そういう意味ではなかったのだ、きっと。

私「す、すみません。これ。さっきの。はい、あの、プレゼント用とかではないです。僕が使います。ですので包まなくて結構です。ゴメンなさい」
店員さん「はい。大丈夫ですよ。かしこまりました。ありがとうございます(ニコニコ)」

は、恥ずかしぃ・・・。でも、だって この財布、自宅では使わないんだもん。


10,000リラ紙幣、5,000リラ紙幣、1,000リラ紙幣、それぞれの裏側
冒頭に掲載したイタリアの旧お札、リラの裏側


ユーロになる前のイタリアの通貨「リラ」が出て来た


旅用財布の入れ替えなどで、棚の中を整理していたら、ユーロになる前のイタリアのお金「リラ(Lira italiana)」が出てきた。

おお~久々。ということで、ちょこっと ここに載っけてみた。

リラがユーロに切り替わった2002年頃のレートは、ネット情報によると 1ユーロ≒1,936リラ だそう。
円に換算すると、1円≒16リラ。

写真の紙幣の当時の価値は 日本円にして、上から およそ625円、312.5円、62.5円。
なんと約62円の価値の「お札」が存在していたことになる。

そんなお札を眺めながら、
リラを使っていたころのイタリアは、物価が安かったよなぁ。
それにしても、桁、多くね。

などと昔を懐かしんでいたのはよいのですが、はて、このお金、どうしよう。
もちろん使うことはできないし、、、空港の募金箱に入れたら嫌がられるかな。

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