2019-12-21

ゲンゲンバッハの町なかで駐車違反切符を切られた話のつづき 【ドイツ旅】

ドイツ、ゲンゲンバッハの市庁舎とマルクト広場
ゲンゲンバッハの市庁舎

Gengenbach/Land Baden-Württemberg/Deutschland
ゲンゲンバッハ/バーデン=ヴュルテンベルク州/ドイツ


<前回記事のつづきです>
慣れないドイツの地で、フランスでも経験したことがない 駐車違反の切符を切られてしまった私。
宿のお姉さんに教えてもらったとおり、罰金を支払うために市庁舎へとやって来た。

1階の中央扉を開けると正面に大階段。左右に部屋はあるものの、事務室は2、3階にあるような感じになっている。
全体的に薄暗く、人の気配をあまり感じない。

2階へ上がると 扉の開いた部屋が一つだけあり、そこから明かりが漏れている。話し声が聞こえてきた。
「す、すみませーん」声をかけて中に入る私。
年配の女性二人が輪転機のようなものを回している。

「何かようですか?」と、おそらくドイツ語で 彼女たちが応じてくれた。
手前にいる女性に駐禁切符を見せ「この支払いをしたい」と拙い英語で言ったが通じない。
ヤバい。ドイツ語は全くわからないし、どうしよう。。。

もう一度、今度はゆっくりと単語単語を区切った英語で「私、したい、支払い、これ、どこ?」

今度はこちらの意図が伝わったようで、女性は「トゥモロー」と言って上を指さした。
「明日、3階へ行きなさい」ということのようだ。

確かにもう5時を過ぎている。事務所はもう閉まっているのだろう。
「ダンケ」とりあえず知っているドイツ語で礼を言い、私はトボトボと階段を下った。

明日朝には町を離れることになる。それまでにこの問題を終わらせないと・・・。
そんな焦りや不安もあったけれど、こうなったら仕方がない。駐禁のことは忘れ、とりあえず今日は街を散策だ。
私はポケットから街の地図を取り出した。

黒い森にある美しい町「ゲンゲンバッハ」の情緒ある裏通り「エンゲルガッセ」

表通りとは異なる雰囲気を持つ裏通り「エンゲルガッセ(Engelgasse) 」。
木組みの民家が立ち並び、静かで、とても情緒にあふれている。


童話の国ドイツならではのオブジェ。何の物語かは不明

たぶん、何か童話の一説をモデルにした人形たち(オブジェ)なんだろうけれど、
剣道の技「抜き面」一本! にも見えてしまう。。。


ドイツではよく鷲のマークを見かけるが、ショッカーを思い出してしまう。

ヨーロッパの町は、夜、明る過ぎず穏やか。
ゲンゲンバッハの夜も、とても雰囲気が良い。


ゲンゲンバッハのマルクト広場に立つ美しい朝市

――翌朝。

市庁舎前のマルクト広場に小さな市が立っていた。
おお、いい感じ・・・雰囲気の良さに魅せられ辺りをウロウロしてしまう私・・・おっと、いけね。罰金を払いに来たんだった。

市庁舎の扉を押し開け、昨日言われた3階へと上がった。
幾つか部屋があったが、そのうちの一つにいた女性に声をかける。「すみませーん」

女性は「ハロー」と明るくこっちへやって来た。
違反切符を見せて「これ、払いたいんですけど」と言うと、「わかったわ。こちらへどうぞ」と奥の事務室みたいなところに通された。
係の男性に何やら伝えている。

私は男性に切符を渡した。
男性は、どこかから小さな金庫を持て来て、「では、10ユーロになります」とニッコリ言う。
10ユーロ紙幣を渡し、指定された場所にサインをする私。
男性は手書きの領収書みたいなものを発行してくれ「はい。どうも」

私としては、昔、日本で違反切符を切られたときの経験から、もっと厳めしい感じでコトが進むのではと不安だったのだが、えらくアッサリ手続きが終わる。

不安が解消されたせいか、係のお兄さんと「ここは美しい町ですね」とか「今日はいい天気でよかったね」などと、私はいつものお調子者観光客に戻っていた。

市庁舎から出て、美しい朝市をしばし見学していると 歩道の片隅にパーキングチケット発券機を発見。
「あー、昨日 もっと注意して見ておけばよかったぁ・・・」
慣れないドイツでの駐車にもっと慎重になるべきだったと、大いに反省するのでした。

ドイツ、ゲンゲンバッハのパーキングチケット発券機(駐車料金支払い機)



2019-12-11

市街地での路上駐車について ⑤(駐禁とられた! しかもフランスじゃなくドイツ、ゲンゲンバッハで)【ドイツ旅】

ドイツ黒い森にある真珠のような町「ゲンゲンバッハ」の美しい朝市の様子
市庁舎前のマルクト広場に美しく小さな市が立つ

Gengenbach/Land Baden-Württemberg/Deutschland
ゲンゲンバッハ/バーデン=ヴュルテンベルク州/ドイツ


普段はフランスやイタリアの町々を紹介しておりますが、今回はドイツの町をご紹介します――。

アルザスの中心都市ストラスブール(Strasbourg)から、
ドイツとの国境=ライン河を越え、車で30分ほど行った辺りに、ゲンゲンバッハという小さな町がある。

面白い名前だなぁと チョイと調べてみたら、ある紹介文に「宝石のような町」とある。
そんなことを言われてしまったたら、是非とも行ってみたくなるのが人情ってもの。
アルザスの村々を回る旅の最中、1日をゲンゲンバッハ訪問にあてることにした。

せっかくだからドイツの他の町も訪ねてみよう!
そう考え、ハスラッハ・イム・キンツィクタール(Haslach im Kinzigtal)、
シルタッハ(Schiltach)、ヴォルファッハ(Wolfach)、
そしてビールで有名なアルピルスバッハ(Alpirsbach)などを回り、
夕方、ゲンゲンバッハに到着した。

ゲンゲンバッハの町なかの様子(ハウプト通り/Hauptstraße)。泉も街並みも美しい。

車の中から町の様子を少し眺めただけで、人気のある町であることが解った。
三方が塔で囲まれた小さな町には、清潔感のある美しい建物が並んでいる。

観光客でごった返しているといった感じは無く 程よく賑わっていて、町を歩く人も、カフェで寛ぐ人もみな 何だか楽しそうだ。

宿の近くまで車を進めたが、周辺は車を停められそうにない。
空いている場所を探す。

私としては、できるだけ宿に近いところに、駐車スペースを確保したかった。
車から宿へ荷物を運ぶのに、便利だからだ。

車の数が多いわけではないのだが、町が小さいため、空きスペースがなかなか見つからない。

しかたなく、そのままぐるっと街を一周して再び宿の近くへ戻って来ると、近くのブティックの前に停まっていた車が一台 出発するところだった。
ラッキー! 私は、すぐさまそこへ車を停めた。

北側の塔から眺めた、ゲンゲンバッハの街並み、ヴィクトーア・クレッツ通り(Victor-Kretz-Straße)

荷物を持って宿へ向かった。
実はこの時期、宿は宿泊者数を制限しているようで、レセプションの受付時間も制限されており、そのことは予約の際に聞いていた。

よしよし、指定の時間内に到着できたぞ。
そう思いながら入口からちょっと奥まったところにあるレセプションへ行くと、先客がいる。
どの客も、制限時間内の到着を目指して来ているのだろう、少しのあいだ待つことになった。

間もなくして、私の番が来た。
滞りなくチェックインを済ませ、部屋に案内され一息。
そしてすぐ、再びレセプションに戻って宿のガレージの位置を確認した。

「OK。じゃぁそこに車を移動します。ダンケ!」私は レセプションのお姉さんに礼を言って 車へと戻った。
先ほど車を離れてから、15~20分くらい経っていたと思う。

車のワイパーのところに紙が挟まっていた。
時々、観光地の駐車場などでこういうことがある。
近くのワイナリーなどが、営業活動として、広告のチラシを挟んで行くことがあるのだ。

きっと今回もそうだろうと紙を引き抜くと、何やらいつもと体裁が違う。
レシートのような紙に、ドイツ語の細かい文字がつらつらと書かれている。

ドイツ、ゲンゲンバッハの町なかで切られた駐車違反切符

ん? これってもしかして・・・。
車を宿のガレージへ移動したあと、私は再び レセプションへ赴いた。

レセプションでその紙を見せると、お姉さんがとっても辛そうな表情で「申し訳ございません」と言う。

「駐禁ですか? これ」
「はい。大変申し訳ございません。私が もっと早くご案内をすれば・・・」
「いやいや、それはこちらも同じで、もっと早く確認しておけばよかったわけで・・・それで、これ、罰金ですかね?」
「はい。そうなってしまいます。本当に申し訳ございません。」

こんなに謝られた経験が フランスでは無かったので、私はちょっと戸惑いながら、逆に申し訳なくなり、
「大丈夫ですから。本当に」と彼女を慰める感じに・・・。

ドイツ人は真面目だという話をよく聞くが(いや、フランス人が不真面目というわけではないですからね。決して)、それを実感したような気がした。

自分に責任があると本気で謝るレセプションのお姉さんもそうだし、僅かな時間にキッチリ駐禁を捕る係員もそう。

罰金を取られて、あぁ~っと思う反面、フランスとのギャップにちょっと可笑しさも感じて、何だか面白いなぁって・・・(いや、けっしてフランスが真面目でないと言っているわけではないですからね、本当に。だってイタリアに比べたら・・・あっ、いや、えっと、その~、真面目も良いことですけれど、真面目になり過ぎない「ゆるさ」も大切だと思いますし、それが大好きなところでもあります。)

「罰金の支払い方法を教えていただけませんか」と私。
「この口座へ振り込むか、市庁舎へ行くか」とお姉さん。
「わかりました。振込みはできないので、市庁舎へ行ってみますね」
「申し訳ございません」お姉さんの辛そうな表情に、
「大丈夫、大丈夫、本当に気になさらないで」こっちが申し訳なくなってしまう。

そして早速、市庁舎へ行ってみることにした。

<つづく>



2019-12-01

市街地での路上駐車について ④(白や黄色の線で区切られたスペース)【フランス旅】

白いラインで区切られただけの無料路上駐車スペース

ここ何回かに渡って、市街地での路上駐車について書いています。
繰り返しになりますが、路上駐車スペースには、主に以下のようなものがあります。

1、「青い線」で区切られたスペース。
2、「青い線」で区切られ「15 MINUTE」など 時間が書かれたスペース。
3、「白線」で区切られ「PAYANT(ペイヨン/有料)」と書かれたスペース。
4、「白線」で区切られただけのスペース。
5、「白線」で区切られ「DEPOSE MINUTE」などと書かれたスペース。
6、「黄色い線」で区切られたスペース。

前回の記事まで 1~3について触れてきたのですが、今回は残りの4、5、6について記載します。


4、「白線」で区切られただけの駐車スペース。


白いラインで区切られ、Payant(有料)などの表示が路面や標識に無い場合、そこはおそらく無料の駐車スペースです(冒頭写真参照)。

これは、主に、車両数や、訪れる観光客の数がそれほど多くない田舎の町に多く見られます。

小さな村などは、村はずれや、村の入り口に、このような駐車場が確保されていて、
観光客はそこに車を停め、村を散策するといった具合です。

それより少し大きな町になると、
白いラインで区切られた無料駐車場と、青いラインで区切られた条件付き無料駐車場の両方を 併用している場合があります。
町の中心地付近は「ゾーン・ブルー」が、町はずれに白線の「無料駐車場」といった具合です。

また、「ゾーン・ブルー」と「白線の Payant(有料)駐車場」を併用している町もあれば、ほぼ「白線の Payant(有料)駐車場」しか無い町もあります。

いずれにしても、町の規模や、訪れる人の多さなどによって設定されているように思われます。
比較的大きな町の中心街には「Payant(有料)駐車場」しか無い場合が多いです。

なお、障碍者の方の優先スペースに、健常者の方は駐車できませんので、ご注意ください。これは日本と同じです。

障碍者の方専用の路上駐車スペース
障碍者の方の専用駐車スペース

それから、もう一つ忘れてはいけないことがあります。

無料駐車場であっても(有料の場合でも)、その場所でマルシェが開催されるとき(準備時間なども含め)、駐車してはいけません。

標識などに「何曜日の何時から何時までマルシェ開催のため駐車禁止」と書かれていますので、見落とさないようにご注意ください。

マルシェはその町に暮らす方々や、商売をされる方たちにとって、とても大切なもの。
知らずに停めていると、レッカー移動されてしまいます。


5、「白線」で区切られ「DEPOSE MINUTE」などと書かれたスペース。


「déposer」とは、人を車から降ろすことを言います。
つまり「同乗者を、この場所で降ろす時だけ 駐車していいよ」というスペースです。

駅前や、ちょっとした商店街の店舗前などで見られます。
知らずに ずっと停めていると、周りの車からプップーッ!とやられます。

駅に人を迎えに来た時など、駐車時間が少し長くなりそうな場合は、そのスペースに停めず、駅によっては別途無料駐車場があったり、Payant(有料)駐車場がありますので、そちらに停めるのが賢明です。

また、「白線」で区切られ「STATIONNEMENT MINUTES」と書かれたスペースも見ることがあります。
「Stationnement」は「駐車」のこと、「Minutes」は「分」とか「瞬間・短い時間」を意味します。
こちらの場合も、駐車時間は「ちょっとだけよ~」ということですね。


6、「黄色い線」で区切られたスペース。


納品専用車が使用するための「LIVRAISON」と書かれた駐車禁止スペース

黄色いラインで囲まれたスペースは「駐車禁止」です。

路上に書かれている「LIVRAISON」とは、「納品、配達」のことです。
地元の商店の運営に必要な、配達車両などが利用するスペースです。

また、バスの停留所なども、もちろん駐車禁止です。

2019-11-21

市街地での路上駐車について ③(PAYANT駐車スペースで 最近よく見るパーキング・チケット発券機の使い方)【フランス旅】

フランス各地で最近目にするようになった、新しい路上駐車料金支払い機
カイゼルスベルグ(Kaysersberg)の「駐車料金支払い機」の画面

前回の記事で、「白線で仕切られ PAYANT と書かれた路上駐車スペース」の料金について書いた。

今回は、その駐車料金を支払うための「駐車料金支払い機(パーキング・チケット発券機)」の使い方について、少々「手引き」っぽく掲載してみようと思う。

ただ、料金支払い機には様々な種類のものがあり、その全てを言及するのは難しいので、ここでは 最近よく見るようになった新しいタイプの支払い機について掲載する。


まず「PAYANT(有料)」と書かれた 駐車スペースに車を停める


フランスの街なか。白いラインで仕切られ「PAYANT」と書かれた有料路上駐車スペース
エピナル(Épinal)新市街の 有料路上駐車スペース

まず、路面に「PAYANT」と書かれた駐車スペースに 車を停めます。

上の写真のように、路肩に縦列駐車で停めるケースや、街なかの広場などに設けられた駐車場に停めるパターンがあります。

ここでは路肩に白線で車一台一台のスペースが区切られていますが、車の前後を示すラインが無く、路肩に沿って ただ白線が敷かれているだけの道路もあります。
その場合は、ラインの内側なら、前後関係なく どこに停めても問題ありません。


駐車料金支払い機(パーキング・チケット発券機)を探す。


フランス各地で見る、様々な路上駐車料金支払い機(パーキングチケット発券機)
いろいろな町の路上駐車料金支払い機
左は、レンヌ(Rennes)の町で撮影。最近はこのタイプが増えているように思います。
右は、セレスタ(Sélestat)の町で。あまり見たことのないタイプです。
中央上は、ディナン(Dinan)の町で。昔よく見た旧式タイプです。
中央下は、コルマール(Colmar)の町で。これも最近よく見るタイプです。


車を停めたら、駐車料金支払い機(パーキング・チケット発券機)を探します。
大概はすぐ近くにあり、簡単に見つけられます。

ただし、広めの駐車場などで、たくさんの車が停まっている場合など、車の陰になり見つけにくい場合があります。
そういう駐車場では、支払い機がある位置に「P」などの看板が立っている場合が多いですので目安にするとよいでしょう。

料金を支払い、発券されたチケットを 車のダッシュボードの 外から見える位置に置かなくてはならないのですが、支払い機には色々なタイプのものがあります。

また、機械のタイプによって、支払い方法が異なるのですが、今回は参考までに、上の写真の左側にある、最近多くの町で見られるようになった支払い機の、使用時の様子を掲載します。


最近よく見る「駐車料金支払い機(チケット発券機)」を使ってみる


フランスで最近よく見る 新しいパーキング・チケット発券機の各部位説明。写真はアルザス地方(Alsace)、カイゼルスベルク(Kaysersberg)の駐車料金支払い機。

↑ これが、最近よく見られるタイプの駐車料金支払い機(パーキング・チケット発券機)の全体像です。

この後 掲載する写真は、支払い機の画面とキーボード部分のアップになりますが、いくつかの町で撮影したものを混ぜこぜで使用しております。(撮影日時もバラバラです)

そのため、順を追って見ていった場合、細かい表記の違いや、時刻などに矛盾が生じていますが、その辺りは気に留めず、使い方の手順のみご参考にしていただければと思います。


路上駐車料金支払い機の最初の画面

前の人が使用したすぐあとは 別ですが、デフォルトでは、一つ前の写真のように画面が真っ黒になっています。
キーボード左下のスイッチ(赤い矢印のところ)を押すと、上の写真のような画面が現れます。
黒い画面といい、スイッチのマークといい、パソコンと同じ感じですね。

画面右側の赤いラインで囲まれた部分に駐車料金が示されています。
最短6分=0.20€/18分=0.60€/30分=1.00€・・・となっています。

よろしければ、このページの冒頭写真の料金と見比べてみてください。冒頭写真の方は、
最短1時間=1.00€/2時間=2.00€/3時間=3.00€・・・となっています。

町によって、料金設定がずいぶんと違うことがわかります。

画面の主要部、青い四角の中に
「PAYER MON STATIONNEMENT」「Appuyer sur ①」とあります。
駐車料金を支払うには、キーボードの「①」(もう一つの赤い矢印のところ)を押してくださいということです。

「①」を押します。


車のナンバー入力画面

「Saisissez votre numéro de plaque puis validez」と表示されました。
「(車の)ナンバープレートの番号を入力し、承認して(OK✓ボタンを押して)ください」ということです。


車のナンバーを入力した状態

指示通り、車のナンバープレート番号をキーボードを使って入力し、緑色の「OK✓」ボタンを押します。
このナンバープレートの番号は、後ほど発券されるチケットに印刷されます。


「Veuillez Patienter SVP」の表記。「お待ちください」ということ。

「Veuillez Patienter SVP」とあります。
「お待ちください」ということです。

画面左上に記載されているのは、入力したナンバープレートの番号です。
一つ前の写真で入力した番号と異なっていますが、それぞれ別の機会に撮影した写真を使用していますので、そこは気になさらないでください。

その後、支払い方法を聞いてきますが、ここでは2つの画面をご案内します。



「Choisissez un moyen de paiement」とあります。
「支払い方法を選んでください」ということです。

左側に「Sans contact(接触なし)」とあります。
これは最近フランスでよく使われている「タッチ式(非接触)決済のカード」での支払いです。
カードを読み取り機に挿入する(接触させる)ことなしに支払いができ、セキュリティ上安全ということで、おそらく日本でも、今後 増えていくのではないかと思われます。
これを利用するには「+」を押してください、となっています。

中央に「Carte」とあります。
通常の「クレジットカード」払いです。
「Insérez votre carte」は、カードを挿入してください、ということです。何もボタンを押す必要はありません。

右側に「Pièces」とあります。
「硬貨」による支払いです。
「Insérez des pièces」は、硬貨を投入してください、ということです。


場合によっては、こちら ↑の画面が現れることもあります。
こちらの場合は、「カード」か「硬貨」かの2択表記です。
タッチ式(非接触)決済のカードでも、一般的なクレジットカードで支払う場合も、カード使用の場合に「+」ボタンを押す必要があります。

ここでは一般的なクレジットカードで支払う方法で進めてゆきます。

(※将来的には、タッチ式《非接触》決済のカードが主流になる可能性も考えられますが、ここで一般的なクレジットカードというのは、2019年11月現在、よく使われているタイプのクレジットカードを示しています。)



キーボードの「+」ボタン(Modifier/変更)を押して、駐車時間を設定します。
「+」を押すたびに時間が延び、料金が上がっていきます。無料の時間帯も自動で計算されるので、いつまで駐車するかを設定すれば、料金も表示されます。

時間、料金が確定したら「OK✓(Valider)」を押します。



クレジットカードによる支払い準備がされます。
一つ前の写真と料金が違いますが、それぞれ別の日時に撮影した写真を使っていますので、そこは気になさらないでください。



お決まりの「少々お待ちください」表記です。



「Suivre consignes sur clavier」とあります。
「キーボード(カード用テンキー)の指示に従ってください」とあります。
このあとは画面下のキーボードではなく、カード用テンキーの表記に従い暗証番号を入力します。

「カード用テンキー」の 最初の表示はだいたいの場合、
CHOIX LANGUE ? (選択言語は?)
fr         (フランス語)
です(機械によって異なるかもしれません。また、この表示が出ない場合もあります)。

テンキーの右下にある、緑色の「V」ボタンを押します。
「V」は Valider(有効と認める・承認する)ボタンです。

すると、ここでは
2.80 EUR(2.80ユーロ)
SAISIR CODE (コードを入力する)
と表示されます。

ここで、金額を確認のうえ 暗証番号を入力し、緑色の「V」ボタンを押します。

CODE BON (暗証番号よし)と表記されればOKです。

RETIRER CARTE (カードを取り出す)
で、クレジットカードを忘れず引き抜いてください。

いろいろな町のパーキングチケット
左は、1.70€で、朝の9時7分から翌朝10時まで駐車可のチケット
中央は、1.00€で、夕方18時18分から翌朝9時40分まで駐車可
右は、その日の夜19時まで一律料金3.00€のチケット

最後に、ナンバープレートの番号、料金、時間(いつまで停めてよいかの時刻)が印字されたチケットが発券されます。

これを、忘れずに、車のダッシュボードの上の、外から見える位置に置いてください。

これで指定した日時まで、安心して車を駐車できますね。

2019-11-11

市街地での路上駐車について ②(白線で区切られ PAYANT と書かれたスペース)【フランス旅】

フランスの有料路上駐車スペース「PAYANT」の表記
セレスタ(Sélestat)の有料路上駐車スペース

前回記事に引き続き、フランスの路上駐車スペースについて書いています。
町で見られる 主なものは、以下の6つ。

1、「青い線」で区切られたスペース。
2、「青い線」で区切られ「15 MINUTE」など 時間が書かれたスペース。
3、「白線」で区切られ「PAYANT(ペイヨン/有料)」と書かれたスペース。
4、「白線」で区切られただけのスペース。
5、「白線」で区切られ「DEPOSE MINUTE」などと書かれたスペース。
6、「黄色い線」で区切られたスペース。

これらのうち、前回記事では「青い線」で区切られたスペース(1、2)について記しました。
今回は「白線」で区切られ「PAYANT(ペイヨン/有料)」と書かれたスペース(3)について記載します。


3、「白いラインに PAYANT(ペイヨン)」と書かれた路上駐車スペース。


レンタカーでの旅行中、最も利用することになる駐車スペースだと思われます。
「PAYANT」は「有料の」という意味。

有料駐車場と聞くと「えーっ、おカネ取るの?」と思われる方もいるかもしれません。
でも安心してください。
東京の駐車場のように、1時間600円とか800円とか、そんな高額ではなく、料金は基本的に安いです。

路上駐車料金支払い機の画面。レンヌ(Rennes)にて。
2018年夏、 レンヌ(Rennes)での駐車料金支払い機の画面
画面が汚いのはご容赦ください。。。

一例ですが、上の写真の右側、赤い四角で囲まれた部分をご覧ください。

最短 6分=0.20€
18分=0.60€
30分=1.00€
1時間=2.00€・・・といった具合です。

この写真を撮ったのはレンヌ(Rennes)という町の中心街です。
レンヌは、ブルターニュ地域圏(Région Bretagne)の首府で、まぁまぁの都会です。けっして田舎町ではありません。

そんな都市でも駐車料金は、1時間=2ユーロ。
2019年11月のレートで換算すれば、およそ240円です。

こういった安さですから、お金を払わずに「PAYANT」スペースに車を停めたりせず、きちんと料金を支払って駐車するのがよいと思います。

安い料金を節約したばっかりに、駐禁をとられてしまっては 元も子もないですからね。


有料の時間帯以外は無料!


ところで、もう一度画面を見ると、一番上の料金が「最短 6分=0.20€」となっています。

まぁ、6分間だけ駐車するのに、きちんと料金を払う人は ほとんどいないと思いますが、
ここでは、駐車無料の時間帯があることを具体的にお見せしたくて、仮に、最短時間を設定してみました。

下の写真は、路上駐車料金支払い機の画面で「0.20€分だけ払いますよ」と設定した状態です。

路上駐車料金支払い機の画面。レンヌ(Rennes)にて。
※先ほどと同じ写真です。

まずご覧いただきたいのは、この画面を撮影している日時、つまり料金を払おうとしている日時です。これは、画面の右上に記されています。
2018年8月14日 19時31分 です。

続いて画面左側、青いスペースに「Fin(終わり)」と示されているのは、払おうとしているその料金で駐車することのできる最終日時(期限)です。
2018年8月16日 9時6分 です。

その下の白いスペースに「Durée(期間)」と書かれているのは、現在から、駐車可能となる時間の長さです。
1日と13時間34分 となっています。

さらにその下の グレーのスペース「Montant(総額)」は、支払おうとしている料金です。
0.20ユーロ です。

つまり、今から0.20ユーロ支払ったら、1日と13時間34分後の 明後日の朝 9時6分まで駐車できますよ、ということです。
約25円を払っただけで明後日の朝まで駐車OKって・・・ワオ!

実はこれにはカラクリがあります。
駐車しようとした時刻が、19時を越えていたことと、翌日がフランスの祝日「聖母被昇天祭」だったことです。

つまり、現時点から、明後日の朝9時までは、有料時間帯を外れていて無料となるため、最短の0.20ユーロを支払おうという設定をしただけで、明後日の9時6分まで駐車可能と表示されているのです。

でも実際には、すでに19時を越えているので、料金を支払わなくとも、明後日の9時までは無料で駐車できることになりますので、おそらく皆そうします。

フランス各地の、様々なタイプの路上駐車料金支払い機(パーキング・チケット発券機)
いろいろな町の路上駐車料金支払い機
左は、レンヌ(Rennes)の町で。最近はこのタイプが増えているように思います。
右は、セレスタ(Sélestat)の町で。あまり見たことのないタイプです。
中央上は、ディナン(Dinan)の町で。昔よく見た旧式タイプです。
中央下は、コルマール(Colmar)の町で。これも最近よく見るタイプです。

ただし、有料の駐車時間帯は町によって異なります。
そして、料金設定や料金支払い機のタイプも町によって様々です。

ちょっと分かりにくいなぁ・・・という場合は、同じように駐車しようとしている人に聞いてみたり、宿の近くに駐車するのであれば、宿の方に尋ねてみるとよいと思います。

また、お金を支払うタイミングについては、
大型駐車場など、出入り口にバーがあるような駐車場は精算機による後払いのことが多いですが、PAYANT の駐車スペースの場合は、先に料金を支払う必要があります。

いろいろな町のパーキングチケット
左は、1.70€で、朝の9時7分から翌朝10時まで駐車可のチケット
中央は、1.00€で、夕方18時18分から翌朝9時40分まで駐車可
右は、その日の夜19時まで一律料金3.00€のチケット

近くにある駐車料金支払い機を使用し、駐車時間を見越して料金を支払うと、駐車終了時刻が記載されたパーキングチケットが発券されます。
そのチケットをダッシュボードの上に、外から見えるように置いてください。
巡回係員がそれをチェックしに来ます。

<つづく>

※次回は、「駐車料金支払い機」を実際に使っている様子を記載します。

2019-11-01

市街地での路上駐車について ①(青い線で区切られたスペース)【フランス旅】

車のダッシュボードに置かれた、駐車時間表示板「ディスク・ブルー」
Disque de stationnement Zone Bleue


以前、SNCF(フランス国鉄)の「新しくなった自動券売機」でチケット(切符)を購入する記事を、「買い方の手引き」のようにして紹介した。

それが多少は皆さまのお役にたつことができたのか(まぁ実際のところは わかりませんが)、ありがたくもその頁をご覧になられる方が多かったようで、
掲載して数週間で、当ブログの人気記事第1位になってしまった。

そんなこともあって、今度は、レンタカーでの旅を新たに試みようとされる方むけに、駐車場についての記事を、これまた「手引き」っぽく、幾度かに渡って書いてみようと思う。

レンタカーで旅をするうえで、市街地での駐車場の利用方法を ある程度知っておくことが重要だからだ。

立体駐車場や地下駐車場、大型駐車場などの、出入口に開閉バーがあって、パーキングチケットを取り、退出時に料金を支払うといった、日本にもよくあるシステムの駐車場もあるけれど、それらは比較的大きな町にしかない。

そして これらの利用方法は、日本の駐車場とほぼ変わらない。

しかし、フランスを旅行中、頻繁に利用することになるのは、おそらく路上の(有料)駐車スペース、もしくは小さな広場を利用した(有料)駐車場。

これらの利用システムは日本と異なるので、戸惑うことが多い。


青、白、黄色のラインで囲まれた駐車スペース


路上駐車スペースには、例えば以下のようなタイプのものがある。

1、「青い線」で区切られたスペース。
2、「青い線」で区切られ「15 MINUTE」など 時間が書かれたスペース。
3、「白線」で区切られ「PAYANT(ペイヨン/有料)」と書かれたスペース。
4、「白線」で区切られただけのスペース。
5、「白線」で区切られ「DEPOSE MINUTE」などと書かれたスペース。
6、「黄色い線」で区切られたスペース。

1、「青い線」で区切られた路上駐車スペース。


青いラインで区切られた路上駐車スペース。フランス、グラン・テスト地域圏、リュネヴィルの町なかで。
リュネヴィル(Lunéville)大聖堂前のゾーン・ブルー

路上に青い線で区切られた駐車スペースは「ゾーン・ブルー(Zone Bleue)」と呼ばれ、基本的には無料の駐車スペースです。
しかし、この場所に駐車するには条件があります。

ほんの少しの間なら問題ないかもしれませんが、無料だからといって、しれ~っと停めていると駐禁をとられる可能性があります。

この場所は基本的に9時~19時(※町や駐車場により時間が異なります)の間、最長90分まで 無料で駐車することができます。
ただし、車を停める際、ダッシュボードのところに、駐車を開始した時刻を示す規定の表示板(冒頭写真)を置かねばなりません。

それによって「この駐車は 制限時間以内です」と、巡回係員に示すわけです。

この表示板が所定の位置に置かれていなかったり、時間が超過している場合など、見つかれば警察に切符を切られます。確か罰金は35ユーロ。
罰金自体も痛いですが、その後の支払い手続きなど、旅行中に課せられる面倒はできるだけ避けたいものです。

ここまで読むと、「青い線のスペースに停めるのはちょっと・・・」と思ってしまいますが、だいたいの町において、お昼の2~3時間は、制限なく停めることができます(町によって異なります)。

路上駐車可能時間帯を示した標識
マルレンハイム(Marlenheim)の 路上駐車スペースの表示
月曜から金曜:9~12時&14~18時
土曜:9~12時
最大90分

おそらくこれは、「皆さんどうぞ気になさらず車を停めて、ゆったりランチを楽しんでくださいね」といった市民への配慮・・・というわけでは もちろんなく、駐車状況を監視する巡回係員の方(警察)もお昼休みなので、まぁこの時間帯はいいよ 気にしないで。ということなのでしょうかね。。。

ちなみにダッシュボードの上に置く表示板は「ディスク・ドゥ・スタスィオヌモン・ゾーン・ブルー(Disque de stationnement Zone Bleue)」といいます。
ちょっと長い名前で覚えにくいかもしれません。

冒頭写真を撮らせていただいた 車の持ち主であるムッスュに 表示板のことを聞いたとき、単に「ディスク・ブルー」とおっしゃっていましたので、購入するときは、町のタバコ屋さんや 文具屋さんなどで「ディスク・ブルー(Disque  Bleue)」と言えば、用意してもらえるでしょう。

また、冒頭写真のディスクにはフランス語(Heure d'arrivée)の他に、ドイツ語、イタリア語でも書かれています。
ドイツやイタリアも、同じ路上駐車システムが採用されていることがわかります。


2、「青い線」で区切られ「15 MINUTE」などと 時間が書かれた路上駐車スペース。


青い線で囲まれた駐車スペースで、すぐ脇の路面や横の標識に、「15 MINUTE」と書かれたタイプのゾーンを見ることがあります。

想像がつくと思うのですが、「15分間だけは無料で停めていいよ」ということのようです。
ここも青い線で囲われたスペースなので、ディスク・ブルーの設置が必要と思われます。

私は、ヴァンヌ(Vannes)の町なかで、宿に荷物を運び入れるのに、そのスペースに車を停めたことがあります。

道が混んでおり、宿の近くの Payant (有料)の駐車スペースもいっぱいで、空いているのがそこだけだったからです。

宿のご主人に「車はどこに停めた?」と聞かれ、
「近くの、青いラインの15分と書かれたところに停めてある」と応えたら、
「チェックインはあとにするから、すぐ行きなさい」と言われ、「ここから少し離れるけど、この辺りやこの辺りに Payant (有料)の駐車スペースがあるから」と地図を示され即時の移動を促されました。駐禁をとられる可能性があったからでしょう。

このスペースへの駐車も注意が必要ですね。

<つづく>

※次の記事では、
「白線」で区切られ「PAYANT(ペイヨン/有料)」と書かれた駐車スペース(3)について掲載します。

2019-10-21

エベルスマンステにある「聖モーリス教会」の中に入って驚いた! 【フランス旅】

Eglise Abbatiale Saint-Maurice d'Ebersmunster/アルザス地方にある小さな町エベルスマンステの「聖モーリス教会」
Eglise Abbatiale Saint-Maurice d'Ebersmunster

エベルスマンステ/グラン・テスト/フランス
Ebersmunster/Grand Est/FRANCE


<前回からのつづきです>
ダブル・タマネギ・ミドリ型の塔は近辺では珍しいスタイルで面白い。
それでも外見は比較的簡素で地味なので、内部もそれなりの装飾なのだろうと思っていた。

アルザス地方の真ん中あたりにある小さな町「エベルスマンステ」に建つ「聖モーリス教会(Eglise Abbatiale Saint-Maurice d'Ebersmunster)」のことである。

ところが、そんな 私の想像は、、、全く違っていた。

教会内部に入って驚いた。
思わず「えーっ!」と心の中で叫んでしまう。

エベルスマンステにあるサン・モーリス教会内部に厳めしさはなく優雅で豪華。

中は、白に近い明るい色で統一され、美しく豪華。
教会にありがちな 厳めしい感じは無く、柔らかく優雅。
ピンクやベージュ色の石材が組み合わされた柱や床も、高級なイメージを醸しながら、堂内を穏やかで温かな雰囲気に。

・・・・・・。
しばし見とれてしまう。

大変失礼ながら、こんな片田舎に、こんな凄いものが。。。

でも、こういうことはヨーロッパではよくあること。
驚きと感動を ありがた~くいただきながら、誰もいない教会内を見学する。

聖モーリス教会(Eglise Abbatiale Saint-Maurice d'Ebersmunster)内部の様子

建物の入口あたりから参列席の中央を通り、内陣の方へ。

ベルサイユ宮殿か!って感じの絵、装飾。

よくわからないが たぶんスゴイ絵画が、将棋で言うところの「金」「銀」の位置に配置されている。

エベルスマンステに建つ聖モーリス教会の内陣に飾られた大きな王冠

内陣手前まで来ると、豪華な雰囲気もピークに達す。
目の前にデッカイ王冠が浮かんでいる。
おおーっ、やはりそこは「王」の位置かぁ。

どういう謂れのある教会か、よく知らないで来てしまったけれど、
こりゃぁ、観光客、団体で来るわな。

小さな田舎町に、大型観光バス用の駐車場があるのも(前回記事にある疑問も)、うん、納得だ。




【 行き方 】
・セレスタから、レンタカー(またはタクシー)でおよそ15分(約10㎞)

 【主な見どころ】
・Eglise Abbatiale Saint-Maurice (聖モーリス教会)

2019-10-11

アルザス地方のちょうど真ん中あたりにある町「エベルスマンステ」に寄ってみた。 【フランス旅】

アルザス地方の小さな村、エベルスマンステの街並み

エベルスマンステ/グラン・テスト/フランス
Ebersmunster/Grand Est/FRANCE


フランス東部、グラン・テスト(Grand Est)地域圏に、「エベルスマンステ」という、ちょっと変わった名前の町がある。

町の名前も聞き慣れないが、その前に「グラン・テスト」という地域圏名も聞き慣れない。

※グラン・テスト(Grand Est)地域圏
=かつての「ロレーヌ(Lorraine)地域圏」「シャンパーニュ=アルデンヌ(Champagne-Ardenne)地域圏」「アルザス(Alsace)地域圏」が2016年に合併してできた新しい地域圏。

おそらく、「アルザス(Alsace)地方」に と言ったほうが、「あぁ、あの辺りね」と イメージしやすい方も多いだろう。

南北に細長~い「アルザス」の真ん中あたりに、エベルスマンステの町がある。
「ストラスブール(Strasbourg)」と「コルマール(Colmar)」のちょうど間くらい、と言ったほうがわかりやすいだろうか。

近くには、セレスタ(Sélestat)という町がある。
セレスタは 程よい大きさの素敵な町。いつか改めて掲載したいと思う。

そのセレスタの町を出て、県道1083号を北上していると、間もなく右手に、やや距離はあるものの、ちょっと変わった形の塔が見えてくる。

3本並んだその塔を見れば、教会の建物だということは解る。
しかし、この辺りのどの町にも見られない、別の国の建築物のような形をしていて、とても興味をひかれる。

県道を右に折れ、田園地帯を貫く一本道を東に向かって走り、しばらく進んで、あまり大きくないとわかる町に入る。
可愛らしい花々で飾られた橋を渡ると、正面に 気になっていた教会がドーン。

エベルスマンステのサン・モーリス教会(Eglise Abbatiale Saint-Maurice d'Ebersmunster)に続く道

近くでよく見ると、塔の屋根部分はタマネギ型になっている。

タマネギ型と言っても、日本武道館のようなキッチリしたタマネギではない。
緑色のタマネギから芽が出て、芽の上にもう一個小さなタマネギが載っかっている、そんな感じ。

それまでアルザスの町をいくつか回ってきたが、どこにも無かったスタイルだ。
面白いなぁ。教会の中はどんなだろう・・・と、その前にちょっとトイレへ。。。

駐車場に車を停めたら、道の向こう側にトイレマークのある建物が見えたので 立ち寄った。

おっ、まぁまぁキレイなトイレではないか。
ありがたや、ありがたや。

エベルスマンステの役場(Mairie d'Ebersmunster)

トイレから出ると正面に、レンガ造りのとても素敵な雰囲気の建物がある。
「Mairie(役場)」のようだ。

よく見ると、看板に「Ecole(学校)」とも書かれている。
面白い! 一つの建物に、役場と学校の両方が入っているの?
小さい町ならでは ということだろうか。

・・・ってことは、もしかして 町長さんが校長先生をやってたりして、などと想像しながら、何の気なしに足元を見て、ふと気づいた。

私が立っている場所は、大型バスが4、5台は停められる、町の規模にしては結構広い 観光バス専用の駐車場。
ん? この町に、そんなに観光客 来るのかなぁ。しかもバスを使った団体で。。。

教会の塔は 確かに特徴的で、このあたりでは珍しい。
でも、町自体は小さく、ごくごく普通の長閑~な町。

民家と民家の間に澄んだ小川が流れ、美しい場所に違いは無いけれど、他に見どころは見当たらない。

うむ~、どういうことなのだろう。。。

<つづく>

エベルスマンステの町なかにはきれいな小川が流れている。




【 行き方 】
・セレスタから、レンタカー(またはタクシー)でおよそ15分(約10㎞)

 【主な見どころ】
・Eglise Abbatiale Saint-Maurice (聖モーリス教会)

2019-10-01

見事だ‼ 見事過ぎて 思わず写真を撮ってしまった。帰国時に立ち寄った、日本の空港トイレ。

記念すべき「フライタ! 100記事目」です。
ご訪問くださり、ありがとうございます。

実は、2016年の11月に、
パリの清掃局員の方々の働く姿や、パリの街に点在し、違和がありながら 何故か美しくもある ゴミ箱などを撮影した 写真集「Paris en Vert 緑色のパリ」を出版したのですが、
たまたまその本を読んだ古い友人から「絶対にブログを書け!」と強く勧められ、2017年の年始から、後先考えずスタートさせたのが このサイトでした。

毎月1日、11日、21日と、月に3記事をアップし、いつの間にか100記事目となりましたが、今後も、あまり深く考えずに 明るく楽しく書いて参りますので、引き続き どうぞよろしくお願いいたします。

さて、記念すべき 今回の題材は・・・「トイレ」の話です。

それでは、どうぞ~。

 
羽田空港国際線ターミナルのトイレ。日本のトイレは素晴らしい。

毎度、帰国便の飛行機から降り 空港内を歩きながら、つくづく思うことがある。
「日本ってスゴイなぁ・・・」

タラップを出て しばらく進むと、足元は柔らかな絨毯。さり気なく桜の模様があしらってある。

ゴミひとつ落ちていない。
壁に落書きもあるはずがない。
館内は、明るく、いたって静か。
各国の言葉で「ようこそ!」の表示と、鮮やかでイヤミの無い、清廉とした大きな広告看板。

幾人もの係員の方が、キチンとした身なりと姿勢で、客に不都合は無いかと、そこここで待機している。
所々に桜や花畑の飾りはあっても、スタッフ同士が お喋りに花を咲かすことは決してない。

「◯◯様~。ドコソコ便へ乗継ぎされる◯◯様~」

歩き進んでいくうちに案内表示が無くなって迷う、ってなことは決してなく、客は的確に目的地へ向かうことができる。

圧巻は、トイレだ。

入国審査に向かう途中、トイレに立ち寄った。
他に誰もいない、静かで清潔で明るいトイレ。

左側に3つ個室が並んでおり、向こう側にある小便器の方へと向かうため、たまたまその前を通った。
プシュー。プシュー。プシュー。。。

私は個室に入ったわけではない。
たまたまその前を通っただけなのに、3つのトイレ 一つひとつが私に反応して、静かに音を立てたのだ。

おそらく、ウォシュレットが 私の姿を察知したのだろう。
3体それぞれの便器が、ただ個室の前を通っただけの私に「ご準備できております。いかがでしょう。どうぞ」と囁きかけている。

無視するのも悪い気がしたので、「あ・・・いや、そ、そうですか・・・」と、
最も先にプシューっと声をかけてくださった個室に入ることにした。「あの~、私、本当はただ前を通っただけで、こちらにお邪魔するつもりは無かったんですけど・・・」そう、丁寧に事情をお伝えしながら。

そんな 私の便、いや弁を聞いても、便器は顔色一つ変えることはない。
アルファ波の出る 心地よい音楽か 清流の調べでも お流ししましょうか、といったふうな余裕である。

便器に腰かけさせていただき、周囲を見回し、今度はだんだん可笑しくなってきた。
素晴らしさが振り切って、何だかよくわからなくなってきたのだ。

再びこの写真を掲載します。下のリストを参照しながらご覧ください。

・個室内も便器も あたりまえのようにキレイ。
・ウォシュレットをはじめ、全てのボタンや器具に日本語と英語の丁寧な説明がある。
・縦位置と横位置の、ガタつかない 頑丈な手すり。
・便座を 拭き洗浄するための 液体ポンプがついている。
・各ボタンや説明書き、ペーパーホルダー、手すりと、全器材の まとまりある配置の妙。
・右下にあるのは、着替えをする際に使用できる台。
・左の壁面には「フラッシュ・ボタン」に触れるのが嫌な人の為の「フラッシュ・センサー」。
・トイレットペーパーの位置、紙質、量も、申し分無い。

見事だ!
とても 見事だ。。。

見慣れている日本のトイレ。ずっと日本にいると当たり前のように感じてしまっているが、海外から戻って、改めてその見事さに接した私は、感嘆のあまり 思わず写真を撮ってしまう。

日本でトイレの写真を撮ることなんて、考えてもいなかったのに・・・。


フランス、イタリアのトイレ事情とその印象


比較するのもなんだが、こんなすごいトイレは、フランス、イタリアで見たことが無い。

向こうでの一般的なトイレの印象や現状を 包み隠さず言ってしまうと、、、

・キタナイことが多い。(カフェのトイレなど。それでも最近、だいぶキレイになった気がする。)

・ウォシュレットなど皆無。

・どうやって流してよいか分からないことがある。

・便座の無い洋式トイレはざら。(部活を思い出して、空気椅子で用をたすしかない)

・扉や鍵が壊れていることがある。(扉を手か足で抑えながら、一方で用をたす、の二刀流)

・チョー狭い場合がある。
例えば、ホテルの部屋のトイレで、ガラス棚にオデコをぶつけて血を流したことがある。
また、あるカフェのトイレで、スペースが狭すぎるために、小便器の前に立つと、どうしてもハンドドライヤーが反応してしまい、ボーー!っていうナマ温かい強風を浴びながら用をたしたことがある。
更に、頭の位置に階段スペースがあるため、首をかしげながら用をたさねばならなかったことも・・・。

・トイレットペーパーの設置位置が「そこ?」って感じのことが多い。(脇腹が攣るほど捻る必要があるか、座ったままでは届かない距離)

・・・といった具合。

改めて、声を大にして言う。
日本のトイレ。見事だ!

2019-09-21

ローマ時代の遺跡も残る人気のビーチリゾート/グラード 【イタリア旅】

イタリア・グラード旧市街にある雰囲気の良いレストランで楽しそうに仲間と食事をする人たち。

グラード/フリウリ=ヴェネツィア・ジュリア州/イタリア
Grado/Friuli-Venezia Giulia/ITALIA


前回、グラードの街の雰囲気が良いと、切々と語ってきたが、もう少し続ける。

明るさ、楽しさ、美しい古さ、穏やかな新しさ・・・。冒頭写真を見るだけでも、雰囲気の良さを表現する言葉が、いろいろ浮かんできそうでしょ。

街なかをぐんぐん進んで行くと、海に出た。
そうだった。旧市街をグネグネ歩いていて忘れていたが、ここは潟湖(せきこ)の上にできた町と言われている。

「潟湖」というのは聞きなれない言葉だが、いわゆる「ラグーン」というやつ。
ただ、地図を見ると、町があるのは 潟湖の上というより、潟湖を形成するためにできた 砂嘴(さし)、もしくは 砂州の上。

日本にある有名な場所で例えてみれば、天橋立(あまのはしだて)の上に町がある、といった感じだろうか。

フリウリ=ヴェネツィア・ジュリア州グラードの海岸で海を眺め寛ぐカップル。

目の前に、アドリア海を気持ちよさそうに眺める人たちがいる。
あの場所いいなぁ・・・。あとで空いてたら座りたいわぁ。ジェラートでも買って来よう。

海沿いを散歩する人、カフェで寛ぐ人、日光浴をする人、みんながみんな気持ちよさそうにしている。

旧市街の辺りを歩いていると忘れてしまうが、ここは海の町。
とても明るく開放的な、人気のビーチリゾートだ。

グラードの海岸沿いには気持ちの良いプロムナードやカフェが並ぶ。

そうこうしているうちに、そろそろ時間。次の町へ向かわなければならない・・・と、車へ戻ろうとしたら、遺跡があった。
少し前の記事で紹介したアクイレイア(Aquileia)の町と関わりがありそうだ。

調べてみた・・・。
すると、このあたりは、この7月(2019年)に世界遺産登録された日本の「百舌鳥・古市古墳群」が造られたころと同じ時代に栄えていたらしい。

ほー、港の辺りを散策していたときには、てっきり新しく作られた町だと思っていたけれど、この町、そんなに古くからあったのかぁ。。。。

グラードにある4~5世紀ころの遺跡。町が古くから存在することがわかる。



【行き方】
近郊の町、チェルヴィニャーノ・デル・フリウリ(Cervignano del Friuli )まで鉄道で行き、そこからバスを利用する。グラードまでは、バスで25分。
・トリエステから、チェルヴィニャーノ・デル・フリウリの町まで、鉄道で、およそ40分。
・ヴェネツィア(サンタ・ルチア駅)からは、およそ1時間30分。
※チェルヴィニャーノ・デル・フリウリの鉄道駅名は「Cervignano A.G.」と表記されている。A.G. というのはおそらく、A:アクイレイア、G:グラードのことで、これらの町への最寄り駅であることを表している。

【主な見どころ】
・Basilica di Santa Eufemia (ドゥオーモ)
・Piazza Biagio Marin(ビアージョ・マリン広場の遺跡)
・旧市街の街並み
・海水浴場と浜辺

【参考サイト】
Città di Grado (グラード市)
Promo Turismo FVG (フリウリ=ヴェネツィア・ジュリア観光サイト)
SAF (近郊のバス会社)  
 ※ORARI(時刻表)→ Servizi extraurbani(近郊)で、時刻表が表示されます。
  更に、Zona(地域)Gradoを見ます。
TRAINITALIA (イタリア鉄道)
Trenitalia 代理店 (イタリア鉄道検索/日本語版)


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