2017-11-21

犬たちがワッサワッサとじゃれ合っている。大きな町だが 散策はしやすい/ボローニャ 【イタリア旅】

ボローニャのレ・エンツォ広場で大道芸のドラム演奏を観る人たち
歩行者天国の一角で ドラムのソロ演奏をする青年と 聞き入る人々
Piazza Re Enzo, Bologna 

ボローニャ/エミリア=ロマーニャ/イタリア
Bologna/Emilia-Romagna/ITALIA


ボローニャは ちょっとごみごみしたところもある都会なのだが、散策はしやすい。
もちろん、だからといって、完全に気を抜いた ゆるゆる状態で歩いてはいけない。
前回記事にも書いたが、特に 大きめの町を散策する際は、景色を楽しみながらも、スリや置き引きなどに 気を付けて行動することが大切だ。

散策がしやすい理由は、これはイタリアの多くの町で言えることだが、街の中心部への車両侵入が規制されていることによる。

道に車がいないだけで、つまり交通事故の不安が解消されただけで、人はこれほど自由闊達になるのか、と思うくらいである。
裏を返せば それだけ、普段 人は車に対し気を張った状態でいるということ。

日本でも、銀座などで歩行者天国が施行されると、街の様子が一変する。
どう変わるかは、すぐに理解いただけると思うが、もしかしたら「街の様子」というより、「人々の様子」が変わると言ってもいいのかもしれない。

極端に言えば、そこにいる人たちの「心の持ちよう」が変わるのだろう。
安心感というか、開放感というか・・・。顔つきまで変わるような気もする。

「歩行者『天国』」とは、よく言ったものである。


犬の自由度も高い


ボローニャのインディペンデンツア通りで犬の散歩をする人たち
Via dell'Indipendenza, Bologna

そんな歩行者天国では、犬を散歩させている人たちに数多く出会う。
車が来ない安心感もあるのか、結構自由に、そして長時間、はしゃがせている。

散歩の途中に他の犬と出会い、犬同士がじゃれ合ってしまうことがあるが、
「やめなさい。ほら、行くよ!」とすぐにリードを引っ張り、散歩に戻るのが一般的セオリーと思っていた。

しかし ここでは、犬同士の相性が良いと見るや、ずーっと遊ばせておく飼い主さんたちをよく見る。

「ずーっと」と書いたが、本当にずーっと。
お互いのリードが絡まって、何度も何度も相手の飼い主さんとの間で上を通したり下を通したり・・・。
犬たちはそんな主(あるじ)の苦労は露とも知らず、ワッサワッサと必死にじゃれ合っている。

その愛らしい様子を、通行人が立ち止まって眺めていたり、飼い主さんと話し込んだり、別の犬が乱入したり。
見学者を含め、その場に漂う空気の「微笑ましい度」がどんどん高くなってゆく。


中に入ってみてわかる その建物の大きさ


ボローニャのメトロポリターナ・ディ・サン・ピエトロ聖堂内部
Cattedrale Metropolitana di San Pietro, Bologna

インディペンデンツア通り(Via dell'Indipendenza)で、私と一緒に犬のじゃれ合う姿を見ていた老夫婦が、しばらくして 近くの教会らしき建物に入っていくのが見えた。

こんなところに教会があるのか・・・。私も訪ねてみる。
中に入って驚いた。中は 想像していたより、はるかに広大なのだ。

広場のすぐ横に建つ教会など、グッと引いて 全体像を眺めることができる建物は、外からその大きさや凄さなどを感じとることができる。

それに対し、道沿いにある建物の場合、特にボローニャのような古い街などでは、周りにもたくさんの建物が密集し、道も細く 入り組んでいたりして、建物全体の姿を外から把握することができない。
そのため、入ってみて その大きさに 驚くことがある。

地図を確認してみれば、その広大さがはっきりする。
サン・ピエトロ大聖堂(Cattedrale Metropolitana di San Pietro)―― インディペンデンツア通りに面したその建物は、周辺の建物の区画より ずいぶんと大きい。

外と比べ、中は 落ち着いた雰囲気で 静かだし、
しばらく ここで 寛ぐとするか。。。


【 行き方 】
・飛行機を利用する場合
 ボローニャ・グリエルモ・マルコーニ空港(Aeroporto di Bologna-Guglielmo Marconi)<別名:ボローニャ・ボルゴ・パニガーレ空港(Aeroporto di Bologna-Borgo Panigale)>まで、パリ、フランクフルト、ロンドンなど各国から便が出ている。
また、ミラノ、ローマなど国内線も発着している。
・鉄道を利用する場合
 ミラノから FRECCIAROSSA や FRECCIARGENTO を利用して、およそ1時間。
 ローマからも同様におよそ2時間15分。

【主な見どころ】
・Fontana del Nettuno e Piazza Maggiore (ネプチューンの噴水 と マッジョーレ広場)
・Torre Asinelli e Torre Garisenda (アジネッリの塔 と ガリセンダの塔)
・Palazzo dell'Archiginnasio (旧ボローニャ大学)
・Basilica di Santo Stefano (サント・ステファノ聖堂)
・Basilica di San Domenico (サン・ドメニコ聖堂)
他多数

【 参考サイト 】
Aerobus (ボローニャ空港から市内へのシャトルバス)
Trenitalia (イタリア鉄道検索/日本語版)

2017-11-11

イベント事は楽しい。でも、大きな町ではスリや置き引きにご用心/ボローニャ 【イタリア旅】

イタリアはボローニャ、マッジョーレ広場に抜けるクラヴァトゥレ通り

ボローニャ/エミリア=ロマーニャ/イタリア
Bologna/Emilia-Romagna/ITALIA

今は 暗く細い道を 歩いていても
その先に 広場がある
広場は更に たくさんの
道(未知)と 繋がっている


ボローニャの名を聞いて、すぐにスパゲッティの「ボロネーゼ」を思い出す方もいるのでは。。。

ミートソースのボロネーゼは、ここが発祥の地。
しかし、美味いモノはそれだけでなく、ラザニアやトルテッリーニ、コトレッタ(ボローニャ風)、それに、近郊の町モデナのバルサミコ酢や、パルマの生ハム、パルミジャーノ・レッジャーノと様々。

そんなふうにボローニャは、雑誌やガイドブックに必ずと言ってよいほど「美食の町」として紹介されている。
食いしん坊には、「外せない町」と言ってよい。

特に 大きな町では 注意を!


エミリア=ロマーニャ州の州都ということもあり、街はかなり大きい。

ある程度大きく古い街はどこもそうだが、車で入るとなかなか大変だ。
一方通行は多い。道はややこしい。車は多い。人も多い。街は広い。駐車場(出入口や区画)は狭い。。。

街に暮らす人の数も多いが、歴史ある美しい街であるため、観光客も多い。
すると当然、観光客をつけ狙うスリなどもいる。

ここにマイナスの情報はあまり載せたくないのだけれど、実はこの街でスリに出くわした。


ボローニャに到着してすぐのこと。
街の中心に向かって歩く私に、中年の男性が急にピタッとくっつき、チラシのようなものを見せながら何かを訴えてくる。

「何だこの人は。いったい何を言いたいのか。。。」
私が、顔で思いっきり「?」を作りながら呆気に取られていると、彼はチラシの下で手を伸ばし、私の鞄をまさぐっていた。

すぐに気づいたので被害はなかったものの、やはり嫌~な気分になる。

パリやローマなど、大きな町ではよくある話なので、何を今さら、と思われる方もいるかもしれないが、それまで訪れていた小さく平和な町に慣れてしまい、気持ちが緩んでいたのだろう。
大いに反省した。

ここはボローニャ。スリがいるくらい大きな町なのだ。

面白いモノ、楽しいコトもたくさんある


もちろん 面白いモノ、楽しいコトもたくさんある。

街の北方、8月8日広場(Piazza dell'8 Agosto)で何やら楽しそうなことをやっているので見に行った。

何のイベントかは詳しくはわからなかったが、スィニョーレ・スィニョーリが中世のころの衣装を着て、地元客や観光客相手に色々なパフォーマンスを見せている。

ボローニャの8月8日広場で行われていた中世の文化を紹介するイベントの様子
Piazza dell'8 Agosto

写真右のオジサンは、「ほれ、昔はこうやって硬貨を作ってたんだぜ」
鉄や銅でできた 真っさらの丸い板を筒に入れ、そこに刻印を入れる為の凸版付きの棒を差し込み、上から思いっきりハンマーで「カン‼」と叩く。

すると、のっぺらぼうだった丸い板が、硬貨として出来上がるといった寸法だ。

「どうだい。コレ、土産に持って行きな。ま、そこのスーパーで買い物もできないけどな。ハハ!」
「・・・あ、ありがとうございます」

写真左のオジサンは、「昔はな、機械なんか使わず、皆こうやって、手で、、、あれ? こうやって手で、、、あら? 手で、、、手で、、、手で、、、 まぁ、こんなふうに、昔の人は大変だったんだ」

そんな中、後ろの女性たちは、止めどなく、ずーっと ずぅ~~っと お喋りしながら、刺繍をしています。

ね。楽しそうでしょ。


【 行き方 】
・飛行機を利用する場合
 ボローニャ・グリエルモ・マルコーニ空港(Aeroporto di Bologna-Guglielmo Marconi)<別名:ボローニャ・ボルゴ・パニガーレ空港(Aeroporto di Bologna-Borgo Panigale)>まで、パリ、フランクフルト、ロンドンなど各国から便が出ている。
また、ミラノ、ローマなど国内線も発着している。
・鉄道を利用する場合
 ミラノから FRECCIAROSSA や FRECCIARGENTO を利用して、およそ1時間。
 ローマからも同様におよそ2時間15分。

【主な見どころ】
・Fontana del Nettuno e Piazza Maggiore (ネプチューンの噴水 と マッジョーレ広場)
・Torre Asinelli e Torre Garisenda (アジネッリの塔 と ガリセンダの塔)
・Palazzo dell'Archiginnasio (旧ボローニャ大学)
・Basilica di Santo Stefano (サント・ステファノ聖堂)
・Basilica di San Domenico (サン・ドメニコ聖堂)
他多数

【 参考サイト 】
Aerobus (ボローニャ空港から市内へのシャトルバス)
Trenitalia (イタリア鉄道検索/日本語版)

2017-11-01

プツリ途中で切れていた「サント=マリー=ドゥ=ラ=メール」への道 ②(フランス式公共サービスの作法) 【フランス旅】

エグ=モルト から サント=マリー=ドゥ=ラ=メール へ向かう県道<D85>にある BAC DU SAUVAGE の説明看板

サント=マリー=ドゥ=ラ=メール/プロヴァンス=アルプ=コート・ダズュール/フランス
Saintes-Maries-de-la-Mer/Provence-Alpes-Côte d'Azur/FRANCE


前回記事で、エグ=モルト(Aigues-Mortes)からサント=マリー=ドゥ=ラ=メールへ向かう道程で急に渋滞が発生し、原因が前方にある川であることを書いた。

そして、すぐに渋滞が解消しないことがわかると、イライラすることもなく、各々が好きなように のんびり過ごす人々の様子が とてもいいと・・・。

今回は、その つづき。


川の手前に信号と遮断機があった。
遮断機の横にある看板(冒頭写真)には こうかかれている。

BAC DU SAUVAGE (大自然の渡し舟)
渡り料金 無料

サービス時間帯
4月 から 9月:6時~12時/13時30分~20時
10月から3月:6時30分~12時/13時30分~19時
30分毎

なるほど、そういうことか。

場合によっては、来た道を戻り、違う道を使ってサント=マリー=ドゥ=ラ=メールへ行くことも考えたが、いやいや、このまま行くのも面白い。
渡し舟が動くのを 待ってみよう。。。

川岸で20分ほど待っていると、にわかに辺りがザワザワしだした。
車外に出てのんびりしていた人たちが、パラパラと車に戻ってゆく。
もうすぐ舟が動くのだ。

私も車に戻り、エンジンをかけた。
車列がゆっくり動き出す。ああ、やっとだ。嬉しい。。。と思いながらノロノロ車を走らせていると、また車列が止まった。

そのうち動き出すものと、ハンドルを握ったまま待っているが、やはり一向に動かない。
前方に並んでいる車から、先ほどのように人々が降りはじめた。
結果、車列は数十メートル進んだだけだ。

カマルグ自然公園内にある渡し舟 BAC DU SAUVAGE
お昼を除き30分毎に1往復する渡し舟「BAC DU SAUVAGE(大自然の渡し舟)」

ここはフランス、日本ではない


渡し舟は決められた時間に、きちんと仕事をした。
しかし結果的に、私は対岸に渡ることはできなかった。

というのも、舟は30分に1度、1往復するだけなのだ。
しかも舟は、それほど大きくはない。

車、バイク、自転車、人、そして、この場所が カマルグ自然公園(Parc naturel régional de Camargue)の中ということもあって馬などを乗船させるのだが、当然、一度に乗せられる数や量は限られている。

人や自転車は場所を取らないので、後から来てもすぐに乗れる場合があるが、車はそういうわけにいかない。
30分に1度の1往復に、先着の数台だけが乗船できるというわけだ。

私としては、こんなにも車(お客様)が並んで待っているのだから、その時間になったら舟は何度か往復してくれて、とりあえずは そこにいる 全ての車を対岸へ運んでくれるんじゃないかなぁ・・・と考えていた。
川幅も100mほどと 広くないので、時間もそれほど必要としない。

それが甘かった。
ここはフランス、日本ではない。

お客さんが待っていようと、彼らは決められた仕事だけをきちんとする。

客は、サービス提供者側が決めたルールに従うのが当然で、働いている人からすれば、自分は客と対等の立場、もしくは、この場を任されている上の立場と認識しているのだろう。

場合によっては、舟の担当者が 何往復かしてくれることもあるかもしれない。
それについてもサービス提供者側が決定権を持って主導し、客はそれに従うしかないということだ。

今の日本では おそらく、この対応はできない。
待っている人がいるのだから、もう数往復するように要求されるだろうし、それを拒めばクレームになる。

いや、反対に、もともとのサービスとして何往復もしているかもしれない。そして、常にお客様をお待たせしないよう 最大の配慮と システム構築をするに違いない。(これはある意味、素晴らしいことでもある。)

更に、細かいクレームも出ないように細心の注意を払い、例えば・・・「今朝ほどの渡し舟では、乗船する馬の数が多かった関係で5分ほど遅れてしまい、誠に申し訳ございませんでした」みたいなことまで、アナウンスするんじゃないだろうか。

いやいや、それどころか 既に公共工事によって、この辺鄙な場所、大自然の中に、通行料2,160円くらいの、立派な橋を架けてしまっているかもしれない。。。

カマルグ自然公園内にある渡し舟 BAC DU SAUVAGE の船上の様子
およそ1時間待って、やっと乗船された皆さん。誰一人文句は言いません。

・・・ということで、渋滞の先頭にいた数台の車が舟で対岸へ渡り、残りは次の、もしくは次の次の、更にはその次の運行まで待つことになる。

結局私は、次の運航時に乗船することができた。

その舟にかろうじて乗れたことは、運が良かったのかどうかはわからないが、私は目的地である サント=マリー=ド=ラ=メールまで あと少しのところで、およそ1時間 足止めを食ったことになる。

この時間をロスと考えるか、、、
いや、一緒に舟に乗っている皆さんも楽しそうにしているように、旅のよい思い出の一つになった、と言えるだろう。

※私がここを訪れたのは2013年のことです。現在は様子が変わっているかもしれません。



【行き方】
・エグ=モルトから車で 約30分(およそ25㎞)
サント=マリー=ドゥ=ラ=メールから車で 約10分

【主な見どころ】
Bac du Sauvage(大自然の渡し舟)
・Parc naturel régional de Camargue(カマルグ自然公園)
 近隣で、白馬やフラミンゴを見られる場合があります。

【参考サイト】
BACS(いろいろな渡し舟を掲載したページ)
Parc naturel régional de Camargue(カマルグ自然公園)
Office de Tourisme "Saintes-Maries-de-la-Mer"サント=マリー=ドゥ=ラ=メール観光局

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