ガッリーポリ/プーリア/イタリア
Gallipoli/Puglia/ITALIA
イタリアはよくブーツの形になぞらえられる。
そのブーツの踵部分、チャンキーヒールの先っちょの チョイ内側の辺りに、ガッリーポリの町がある。
町は本土側の新市街と、旧市街の残る小さな島とに分かれており、
17世紀に造られた石造りの橋「教皇ヨハネ・パウロ2世橋(Ponte Papa Giovanni Paolo II)」が両域を繋いでいる。
こんな感じだ。↓
ところで、17世紀に架けられた橋に何故20-21世紀の教皇の名がつけられているの?
と、ふと疑問に思い調べてみたが、教皇ヨハネ・パウロ2世の名にちなみ、命名されたのが2011年4月とのことだった。
地図で見ると江の島に似ているが・・・
国鉄駅やバスターミナルは新市街側にある。
駅周辺はメインストリートのローマ通り(Corso Roma)を中心に碁盤の目状に街が拡がっており、白や薄オレンジ色の、背のそれほど高くない(主に2、3階建ての)建物が並んでいる。
明るく開放感に溢れた、リゾートっぽい雰囲気が漂っている。
明るく開放感に溢れた、リゾートっぽい雰囲気が漂っている。
ローマ通りを西へ進むと、先に紹介した「教皇ヨハネ・パウロ2世橋」にそのまま繋がる。
更にその先が、旧市街の拡がる小さな島だ。
この辺りの地図を見ると、「江の島」(神奈川県藤沢市)を思い浮かべてしまう。
橋の長さこそ違うが、なんとな~く似ているのだ。
地図の上では、雰囲気的に似ているような気がしたものの、実際にその姿を目にしてみると、大きな違いがあった。
ご存じの方も多いと思うが、江の島は江島神社を中心に門前通りがあるなど、歴史上 物見遊山に訪れる場所のような雰囲気がある。(私、江の島にについてあまり詳しくありません。間違っていたらゴメンなさい。)
対してガッリーポリの島は、島全体が要塞のよう。
橋を渡りながら、真っ先に目に入ってくるのが、堅牢で重々しい雰囲気の城壁(冒頭写真)。
厳しい戦いの歴史が、おそらくそこにはあるのだろう。
もちろん、今現在は いたって平和な島だ。
島の中心に、バロック・スタイルのサン・タガタ聖堂(La Cattedrale di Sant’Agata)がある。
イタリアの古い町でよく経験することだが、大きな教会であるにも関わらず、ファサードの前が狭い通りしか無く、建物全体を写真に収めることに難儀する。
また、様々な建造物を見ながら島を歩いていて気付くことがある。
サン・タガタ大聖堂のように、南イタリアでよく見られるゴリゴリの「バロック様式」の教会もあるものの、海沿いの通りなどに、あえてその対極のスタイルを示すような、ちょっぴりファンシーな色合いに仕上げられた、小さく可愛らしい教会がある。
それらの対比も興味深く、島の散策を面白くしてくれる。
それらの対比も興味深く、島の散策を面白くしてくれる。
【行き方】
・レッチェ(Lecce)から108番バスで、およそ1時間。到着は新市街のバスターミナル。
【主な見どころ】
・Spiaggia della Puritate (プリターテの浜)
・Castello di Gallipoli (ガッリーポリ城)
・Basilica Cattedrale di Sant'Agata (サン・タガタ大聖堂)
・中世の街並みが残る旧市街
【参考サイト】
・Comune di Gallipoli (ガッリーポリ市HP)
・Provincia di Lecce / Salento In Bus (レッチェ県/サレント・バス)
・Castello di Gallipoli (ガッリーポリ城)