2019-05-01

パリのシンボル、ノートル・ダム大聖堂の前で平和~な気分になった話。 【フランス旅】

パリ、ノートル・ダム大聖堂前の広場で絵を描く子どもたちと引率の先生。

ノートル・ダム大聖堂/パリ4区/フランス
Cathédrale Notre-Dame/Paris 4e Arr./FRANCE


先月半ばに発生した大規模火災を受けて、今回もパリのノートル・ダム大聖堂についての話を・・・。

上の写真には、大聖堂前の広場(Parvis Notre-Dame/Place Jean-Paul II)で、座り込んだり、寝っ転がったりしている20人程の子どもたちの姿が写っている。(2010年6月撮影)

日本で言うと、おそらく小学校 低学年くらいの男の子、女の子。詳しい場所まではわからなかったが、地元の学校の子どもたちらしい。

彼らがいったい何をしているかというと、
お絵描き帳をひろげて、ノートル・ダム大聖堂を写生しているのだ。
後方にいるのは引率の先生たちで、やさしく彼らを見守っている。

いわゆる写生会というものを、私たちも小中学生のころやった記憶があるが、こんな風に自由に寝っ転がったりして描くことは、もちろんしなかったし、できなかった。

しかしここでは、先生が細かく強制することなく、子供たちの好きなスタイルで居させている。

近寄って、描いている絵を見せてもらった。
実際には写生というよりも、ぬり絵に近いもので、既に寺院の輪郭線が引かれた画用紙に、名々が自由に色を塗ってゆくというものだった。

ピンクやグリーンで塗られた大聖堂や、真っ黄っ黄の大聖堂もある。
皆が皆バラバラで、とても楽し気だ。

カラフルな色で塗られたノートル・ダム寺院の絵を目にして、先生は、
「本当にそんな風に見える?」と指摘したり、指導するのではなく、
「Très bien!(トレ・ビアン!)」とか「Super!(スュペール!)」と目を見開き、真顔で褒めている。

さすがはフランス! そんな先生方も Très très bien!(トレ・トレ・ビアン!)だ。

子どもたちが描いた素敵な作品たちを是非写真に収め、お見せしたいところだったが、彼らの著作権に触れる可能性があるのでやめることにした。

子供たちも先生方も、とても楽しそうだ。
傍で見ているこちらも、ほのぼの~とした気分になってくる。

ノートル・ダム大聖堂は、世界中からやって来た観光客を魅了するだけの建物ではない。
地元民、子供から大人まで、多くの人々の心のよりどころとして、皆を平和~な気分にしてくれる。

日本では平成から令和へと元号が変わった。
平成と令和の文字を足して2で割ると一つは「平和」。
もう一つは「成令」ということで、これは「良く成る」と読める。
(※「令」には「良い」とか「立派」「美しい」などの意味があるそうです。)

世界中が 良く成り、平和~な時代へと・・・。そしてノートル・ダム大聖堂については、今回の災難を乗り越え、少しでも早い復活を願う。

パリ、ノートル・ダム大聖堂(Cathédrale Notre-Dame de Paris)の内部の様子。有名なバラ窓(Rosace)がとても美しい。
平和の祈りをささげる蝋燭と薔薇窓



【 行き方 】
・パリ地下鉄(Métro)4号線「シテ(Cité)」駅より徒歩5分。
・パリ地下鉄(Métro)4号線、またはRER-B線、C線「サン・ミッシェル・ノートル・ダム(Saint-Michel Notre-Dame)」駅より徒歩5分。

【 参考サイト 】
Cathédrale Notre-Dame de Paris (パリ・ノートル・ダム大聖堂)
RATP (パリ交通公社)

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