2019-06-11

世界遺産「サン=サヴァンの修道院」と併せての訪問も/アングル=スュル=ラングラン 【フランス旅】

フランスの最も美しい村の一つアングル=スュル=ラングランの眺め

アングル=スュル=ラングラン/ヌーヴェル=アキテーヌ/フランス
Angles-sur-l'Anglin/Nouvelle-Aquitaine/FRANCE


ユネスコの世界遺産が好きで、それらを巡る旅を計画される人の中には、サン=サヴァン・スュル・ガルタンプ修道院付属教会(Abbatiale de Saint-Savin sur Gartempe)への訪問を考える方もいらっしゃるのではないだろうか。

その教会は、天井や壁面などに描かれた中世の宗教画の数々が、状態よく保存されているロマネスク様式の美しい建造物で、文化的価値が大変高いことから、1983年に世界遺産として登録されている。

サン=サヴァン・スュル・ガルタンプ修道院付属教会(Abbatiale de Saint-Savin sur Gartempe)
サン=サヴァン・スュル・ガルタンプ修道院付属教会
(Abbatiale de Saint-Savin sur Gartempe)

サン=サヴァン(Saint-Savin)の町へレンタカーで訪れる場合には、おそらくポワティエ(Poitiers)などから向かうことになるかと思うが、せっかくなら、サン=サヴァンの北およそ16kmのところにあるアングル=スュル=ラングランを併せて巡る計画を立ててみるのもよいと思う。

さらに余裕があれば、ポワティエ と サン=サヴァン の ちょうど中ほどにある町、ショヴィニー(Chauvigny)に立ち寄るのも面白い。

サン=サヴァンは静かでゆったりした良い町だが、この教会以外に大きな見どころがない。
そのため、一日かけて世界遺産を堪能したいという人は別だが、普通に見学すれば、時間を持て余す可能性があるのだ。

例えば、こんな感じの行程はどうだろう。。。

<①ポワティエから別の滞在地へ向かう途中で立ち寄る場合>
ポワティエ→(25㎞)→ショヴィニー→(20㎞)→サン=サヴァン→(16㎞)→アングル=スュル=ラングラン→次の滞在地

<②ポワティエに滞在しながら巡る場合>
ポワティエ→(25㎞)→ショヴィニー→(20㎞)→サン=サヴァン→(16㎞)→アングル=スュル=ラングラン→(50㎞)→ポワティエ


小さく素朴な村「アングル=スュル=ラングラン」の巡り方


ポワティエや サン=サヴァンから、車でアングル=スュル=ラングランへ向かった場合、アングラン川の手前「低い村」側に到着する。

すぐそこにある橋の辺りから「高い村」側を眺めるのがビュースポットの一つなのだが、近辺に駐車場が無い。(冒頭写真参照)
車の往来は多くないものの、辺りは道が細いこともあり路上駐車は避けた方がよさそうだ。

橋を渡り、右にカーブを描きながら上ってゆくと、城塞の裏側に出る。
坂道に沿って駐車スペースが並んでいるので、一旦そこに車を停め、来た道を歩いて下り、橋のたもとへ向かうのが好い。

ちょっと面倒な気もするが、車をきちんと駐車場に停めておけば、心置きなく 河沿いからの見上げる美しい景色を堪能できる。

その後「高い村」を散策することになるが、まずは車をそこに停めたまま、城塞に登ってみる。
パノラマが素晴らしいことは間違いないが、崩れかけたリアルな建物を目の前にすると、歴史や戦い、人間って・・・などと、様々なことを考えさせられる。

アングル=スュル=ラングラン村の高台からの眺め

城塞を降りてからは、徒歩で村の中心まで登ってゆくのもよいが、車で移動したいと考えるなら、「P」の案内表示に従って進んでゆくとよい。

車は村の最上部の西端、シャン・ド・フォワール広場(Place du Champ de Foire)へと導かれる。
広場のすぐ脇に見晴台があり、さっきまでいた橋の辺りや、ポワトゥー地方に広がる森を眺めることができ、こちらもとても良い眺めだ。

見晴台から、教会通り(Rue de l'Église)に沿って歩き、村の中心部へ向かうと、サン=マルタン教会(Eglise Saint-Martin)がある。

アングル=スュル=ラングラン(Angles-sur-l'Anglin)村の中心にあるサン=マルタン教会(Eglise Saint-Martin)
サン=マルタン教会(Eglise Saint-Martin)

「低い村」の橋の辺りから「高い村」を見上げた際、真ん中に見えたのがこれ。
とても目を惹くので、大きく立派な教会かと思いきや、近くで見ると、民家と紛れてしまいそうなくらい素朴な建物であることに、逆に驚く。

道を挟んで教会の向かいに村の地図看板があるので、観光案内所(Office de Tourisme)が閉まっていた場合など、散策の助けになるだろう。小さな村や町ではよくあることだ。

出会う人は少なく、数時間あれば村を堪能できる。




【行き方】
・鉄道、バスを利用する場合
 シャテルロー(Châtellerault)から、近隣の町ラ・ロッシュ=ポゼ(La Roche-Posay)までのバスがあるが、そこでタクシーを見つけるのは困難と思われる。
 また、ポワティエから、同様に近隣の町サン=サヴァン(Saint-Savin)までのバスがあるが、そこでタクシーを見つけるのも困難と思われる。
 そのため、可能なら、ポワティエなどの大きな町から、タクシーかレンタカーにて向かうのがベター。
・ポワティエから車でおよそ1時間(約50㎞)
・シャテルローから車でおよそ45分(約35㎞)

【主な見どころ】
・Forteresse d'Angles-sur-l'Anglin (城塞)
・Eglise Saint-Martin (サン=マルタン教会)
・橋の辺りからの眺め
・高台からの眺め

【参考サイト】
Angles-sur-l'Anglin (アングル=スュル=ラングラン
Abbaye de Saint-Savin sur Gartempe (サン=サヴァン・スュル・ガルタンプ修道院付属教会)

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