2019-10-01

見事だ‼ 見事過ぎて 思わず写真を撮ってしまった。帰国時に立ち寄った、日本の空港トイレ。

記念すべき「フライタ! 100記事目」です。
ご訪問くださり、ありがとうございます。

実は、2016年の11月に、
パリの清掃局員の方々の働く姿や、パリの街に点在し、違和がありながら 何故か美しくもある ゴミ箱などを撮影した 写真集「Paris en Vert 緑色のパリ」を出版したのですが、
たまたまその本を読んだ古い友人から「絶対にブログを書け!」と強く勧められ、2017年の年始から、後先考えずスタートさせたのが このサイトでした。

毎月1日、11日、21日と、月に3記事をアップし、いつの間にか100記事目となりましたが、今後も、あまり深く考えずに 明るく楽しく書いて参りますので、引き続き どうぞよろしくお願いいたします。

さて、記念すべき 今回の題材は・・・「トイレ」の話です。

それでは、どうぞ~。

 
羽田空港国際線ターミナルのトイレ。日本のトイレは素晴らしい。

毎度、帰国便の飛行機から降り 空港内を歩きながら、つくづく思うことがある。
「日本ってスゴイなぁ・・・」

タラップを出て しばらく進むと、足元は柔らかな絨毯。さり気なく桜の模様があしらってある。

ゴミひとつ落ちていない。
壁に落書きもあるはずがない。
館内は、明るく、いたって静か。
各国の言葉で「ようこそ!」の表示と、鮮やかでイヤミの無い、清廉とした大きな広告看板。

幾人もの係員の方が、キチンとした身なりと姿勢で、客に不都合は無いかと、そこここで待機している。
所々に桜や花畑の飾りはあっても、スタッフ同士が お喋りに花を咲かすことは決してない。

「◯◯様~。ドコソコ便へ乗継ぎされる◯◯様~」

歩き進んでいくうちに案内表示が無くなって迷う、ってなことは決してなく、客は的確に目的地へ向かうことができる。

圧巻は、トイレだ。

入国審査に向かう途中、トイレに立ち寄った。
他に誰もいない、静かで清潔で明るいトイレ。

左側に3つ個室が並んでおり、向こう側にある小便器の方へと向かうため、たまたまその前を通った。
プシュー。プシュー。プシュー。。。

私は個室に入ったわけではない。
たまたまその前を通っただけなのに、3つのトイレ 一つひとつが私に反応して、静かに音を立てたのだ。

おそらく、ウォシュレットが 私の姿を察知したのだろう。
3体それぞれの便器が、ただ個室の前を通っただけの私に「ご準備できております。いかがでしょう。どうぞ」と囁きかけている。

無視するのも悪い気がしたので、「あ・・・いや、そ、そうですか・・・」と、
最も先にプシューっと声をかけてくださった個室に入ることにした。「あの~、私、本当はただ前を通っただけで、こちらにお邪魔するつもりは無かったんですけど・・・」そう、丁寧に事情をお伝えしながら。

そんな 私の便、いや弁を聞いても、便器は顔色一つ変えることはない。
アルファ波の出る 心地よい音楽か 清流の調べでも お流ししましょうか、といったふうな余裕である。

便器に腰かけさせていただき、周囲を見回し、今度はだんだん可笑しくなってきた。
素晴らしさが振り切って、何だかよくわからなくなってきたのだ。

再びこの写真を掲載します。下のリストを参照しながらご覧ください。

・個室内も便器も あたりまえのようにキレイ。
・ウォシュレットをはじめ、全てのボタンや器具に日本語と英語の丁寧な説明がある。
・縦位置と横位置の、ガタつかない 頑丈な手すり。
・便座を 拭き洗浄するための 液体ポンプがついている。
・各ボタンや説明書き、ペーパーホルダー、手すりと、全器材の まとまりある配置の妙。
・右下にあるのは、着替えをする際に使用できる台。
・左の壁面には「フラッシュ・ボタン」に触れるのが嫌な人の為の「フラッシュ・センサー」。
・トイレットペーパーの位置、紙質、量も、申し分無い。

見事だ!
とても 見事だ。。。

見慣れている日本のトイレ。ずっと日本にいると当たり前のように感じてしまっているが、海外から戻って、改めてその見事さに接した私は、感嘆のあまり 思わず写真を撮ってしまう。

日本でトイレの写真を撮ることなんて、考えてもいなかったのに・・・。


フランス、イタリアのトイレ事情とその印象


比較するのもなんだが、こんなすごいトイレは、フランス、イタリアで見たことが無い。

向こうでの一般的なトイレの印象や現状を 包み隠さず言ってしまうと、、、

・キタナイことが多い。(カフェのトイレなど。それでも最近、だいぶキレイになった気がする。)

・ウォシュレットなど皆無。

・どうやって流してよいか分からないことがある。

・便座の無い洋式トイレはざら。(部活を思い出して、空気椅子で用をたすしかない)

・扉や鍵が壊れていることがある。(扉を手か足で抑えながら、一方で用をたす、の二刀流)

・チョー狭い場合がある。
例えば、ホテルの部屋のトイレで、ガラス棚にオデコをぶつけて血を流したことがある。
また、あるカフェのトイレで、スペースが狭すぎるために、小便器の前に立つと、どうしてもハンドドライヤーが反応してしまい、ボーー!っていうナマ温かい強風を浴びながら用をたしたことがある。
更に、頭の位置に階段スペースがあるため、首をかしげながら用をたさねばならなかったことも・・・。

・トイレットペーパーの設置位置が「そこ?」って感じのことが多い。(脇腹が攣るほど捻る必要があるか、座ったままでは届かない距離)

・・・といった具合。

改めて、声を大にして言う。
日本のトイレ。見事だ!

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