2019-10-11

アルザス地方のちょうど真ん中あたりにある町「エベルスマンステ」に寄ってみた。 【フランス旅】

アルザス地方の小さな村、エベルスマンステの街並み

エベルスマンステ/グラン・テスト/フランス
Ebersmunster/Grand Est/FRANCE


フランス東部、グラン・テスト(Grand Est)地域圏に、「エベルスマンステ」という、ちょっと変わった名前の町がある。

町の名前も聞き慣れないが、その前に「グラン・テスト」という地域圏名も聞き慣れない。

※グラン・テスト(Grand Est)地域圏
=かつての「ロレーヌ(Lorraine)地域圏」「シャンパーニュ=アルデンヌ(Champagne-Ardenne)地域圏」「アルザス(Alsace)地域圏」が2016年に合併してできた新しい地域圏。

おそらく、「アルザス(Alsace)地方」に と言ったほうが、「あぁ、あの辺りね」と イメージしやすい方も多いだろう。

南北に細長~い「アルザス」の真ん中あたりに、エベルスマンステの町がある。
「ストラスブール(Strasbourg)」と「コルマール(Colmar)」のちょうど間くらい、と言ったほうがわかりやすいだろうか。

近くには、セレスタ(Sélestat)という町がある。
セレスタは 程よい大きさの素敵な町。いつか改めて掲載したいと思う。

そのセレスタの町を出て、県道1083号を北上していると、間もなく右手に、やや距離はあるものの、ちょっと変わった形の塔が見えてくる。

3本並んだその塔を見れば、教会の建物だということは解る。
しかし、この辺りのどの町にも見られない、別の国の建築物のような形をしていて、とても興味をひかれる。

県道を右に折れ、田園地帯を貫く一本道を東に向かって走り、しばらく進んで、あまり大きくないとわかる町に入る。
可愛らしい花々で飾られた橋を渡ると、正面に 気になっていた教会がドーン。

エベルスマンステのサン・モーリス教会(Eglise Abbatiale Saint-Maurice d'Ebersmunster)に続く道

近くでよく見ると、塔の屋根部分はタマネギ型になっている。

タマネギ型と言っても、日本武道館のようなキッチリしたタマネギではない。
緑色のタマネギから芽が出て、芽の上にもう一個小さなタマネギが載っかっている、そんな感じ。

それまでアルザスの町をいくつか回ってきたが、どこにも無かったスタイルだ。
面白いなぁ。教会の中はどんなだろう・・・と、その前にちょっとトイレへ。。。

駐車場に車を停めたら、道の向こう側にトイレマークのある建物が見えたので 立ち寄った。

おっ、まぁまぁキレイなトイレではないか。
ありがたや、ありがたや。

エベルスマンステの役場(Mairie d'Ebersmunster)

トイレから出ると正面に、レンガ造りのとても素敵な雰囲気の建物がある。
「Mairie(役場)」のようだ。

よく見ると、看板に「Ecole(学校)」とも書かれている。
面白い! 一つの建物に、役場と学校の両方が入っているの?
小さい町ならでは ということだろうか。

・・・ってことは、もしかして 町長さんが校長先生をやってたりして、などと想像しながら、何の気なしに足元を見て、ふと気づいた。

私が立っている場所は、大型バスが4、5台は停められる、町の規模にしては結構広い 観光バス専用の駐車場。
ん? この町に、そんなに観光客 来るのかなぁ。しかもバスを使った団体で。。。

教会の塔は 確かに特徴的で、このあたりでは珍しい。
でも、町自体は小さく、ごくごく普通の長閑~な町。

民家と民家の間に澄んだ小川が流れ、美しい場所に違いは無いけれど、他に見どころは見当たらない。

うむ~、どういうことなのだろう。。。

<つづく>

エベルスマンステの町なかにはきれいな小川が流れている。




【 行き方 】
・セレスタから、レンタカー(またはタクシー)でおよそ15分(約10㎞)

 【主な見どころ】
・Eglise Abbatiale Saint-Maurice (聖モーリス教会)

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