2019-09-21

ローマ時代の遺跡も残る人気のビーチリゾート/グラード 【イタリア旅】

イタリア・グラード旧市街にある雰囲気の良いレストランで楽しそうに仲間と食事をする人たち。

グラード/フリウリ=ヴェネツィア・ジュリア州/イタリア
Grado/Friuli-Venezia Giulia/ITALIA


前回、グラードの街の雰囲気が良いと、切々と語ってきたが、もう少し続ける。

明るさ、楽しさ、美しい古さ、穏やかな新しさ・・・。冒頭写真を見るだけでも、雰囲気の良さを表現する言葉が、いろいろ浮かんできそうでしょ。

街なかをぐんぐん進んで行くと、海に出た。
そうだった。旧市街をグネグネ歩いていて忘れていたが、ここは潟湖(せきこ)の上にできた町と言われている。

「潟湖」というのは聞きなれない言葉だが、いわゆる「ラグーン」というやつ。
ただ、地図を見ると、町があるのは 潟湖の上というより、潟湖を形成するためにできた 砂嘴(さし)、もしくは 砂州の上。

日本にある有名な場所で例えてみれば、天橋立(あまのはしだて)の上に町がある、といった感じだろうか。

フリウリ=ヴェネツィア・ジュリア州グラードの海岸で海を眺め寛ぐカップル。

目の前に、アドリア海を気持ちよさそうに眺める人たちがいる。
あの場所いいなぁ・・・。あとで空いてたら座りたいわぁ。ジェラートでも買って来よう。

海沿いを散歩する人、カフェで寛ぐ人、日光浴をする人、みんながみんな気持ちよさそうにしている。

旧市街の辺りを歩いていると忘れてしまうが、ここは海の町。
とても明るく開放的な、人気のビーチリゾートだ。

グラードの海岸沿いには気持ちの良いプロムナードやカフェが並ぶ。

そうこうしているうちに、そろそろ時間。次の町へ向かわなければならない・・・と、車へ戻ろうとしたら、遺跡があった。
少し前の記事で紹介したアクイレイア(Aquileia)の町と関わりがありそうだ。

調べてみた・・・。
すると、このあたりは、この7月(2019年)に世界遺産登録された日本の「百舌鳥・古市古墳群」が造られたころと同じ時代に栄えていたらしい。

ほー、港の辺りを散策していたときには、てっきり新しく作られた町だと思っていたけれど、この町、そんなに古くからあったのかぁ。。。。

グラードにある4~5世紀ころの遺跡。町が古くから存在することがわかる。



【行き方】
近郊の町、チェルヴィニャーノ・デル・フリウリ(Cervignano del Friuli )まで鉄道で行き、そこからバスを利用する。グラードまでは、バスで25分。
・トリエステから、チェルヴィニャーノ・デル・フリウリの町まで、鉄道で、およそ40分。
・ヴェネツィア(サンタ・ルチア駅)からは、およそ1時間30分。
※チェルヴィニャーノ・デル・フリウリの鉄道駅名は「Cervignano A.G.」と表記されている。A.G. というのはおそらく、A:アクイレイア、G:グラードのことで、これらの町への最寄り駅であることを表している。

【主な見どころ】
・Basilica di Santa Eufemia (ドゥオーモ)
・Piazza Biagio Marin(ビアージョ・マリン広場の遺跡)
・旧市街の街並み
・海水浴場と浜辺

【参考サイト】
Città di Grado (グラード市)
Promo Turismo FVG (フリウリ=ヴェネツィア・ジュリア観光サイト)
SAF (近郊のバス会社)  
 ※ORARI(時刻表)→ Servizi extraurbani(近郊)で、時刻表が表示されます。
  更に、Zona(地域)Gradoを見ます。
TRAINITALIA (イタリア鉄道)
Trenitalia 代理店 (イタリア鉄道検索/日本語版)


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