2019-01-01

フランチェスコさんに聞いた 聖人フランチェスコの町「アッシジ」 【イタリア旅】

第二のキリストと言われる、聖人フランチェスコの町「アッシジ」の遠景。

アッシジ/ウンブリア州/イタリア
Assisi/Umbria/ITALIA


元日にアップする記事を制作しようと、何とはなしに、過去の1月1日に撮影した写真を探していたところ、イタリアの丁度真ん中くらいにある町「アッシジ」の写真が出てきた。

ヨーロッパには、有名無名にかかわらず、外から眺めた姿の美しい町が数多くあるが、アッシジはそんな町の一つ。

聖人フランチェスコの生誕地として、カトリック教徒の方々の巡礼地となっており、飾り気の少ない素朴な街並みが、葡萄畑の向こう、丘を細長く覆うように広がっている。

写真左側に、柱が規則正しく並ぶ大きな建物が見える。
美しい町の姿を際立たせ、実直なイメージを感じさせるこの建物が、聖人フランチェスコの名を冠したアッシジの中心的建造物、サン・フランチェスコ聖堂(Basilica di San Francesco)だ。

この写真を撮影したのは13年前の2006年1月1日。
実はその半年ほど前まで、私は、アッシジの名前は知っていたものの、聖人フランチェスコについてなど、恥ずかしながら何も知らずにいた。


再訪しなければ・・・


2005年の夏の終わり、フィレンツェ(Firenze)を訪れた際、一人のお爺さんと出会った。
彼は 名を フランチェスコさんといった。

イタリアでよく耳にする名前だったので、特に気に留めず、随分年上の方だったので、苗字を教えていただき、「スィニョール○○」と姓で呼ぼうとしたところ、「フランチェスコでいい」と頑なに言う。

親しみを込めて呼んで欲しいという意味もあったのだろうが、
彼はその時、チラりとその名の由来を語ったのだ。アッシジの町の名と共に。

穏やかに話す言葉の端々から、聖人や自分の名前への愛着、崇拝、他に何と言ってよいかわからぬ確固たるものが伝わってくる。

日本に戻った私は、アッシジや聖人フランチェスコのことを調べ、次回、トスカーナやウンブリア周辺へ来る機会があれば訪ねてみようと考えたのだ。

聖人フランチェスコについては、情報もたくさんあり、よく知られているので、ここで述べる必要はないだろう。
私が当時、資料を読んで感じたのは、裕福な家に生まれたにも関わらず、財産を捨てて清貧生活を始める姿が「ゴータマ・シッダールタ(お釈迦様)に似ている」だった。
この見解が正しいかどうかは判らないが・・・。

さて、アッシジの町の写真を幾つか掲載し、何回かにわたって紹介したかったのだが、
現在私が持っている写真素材が十分ではないため、それができない。(ごめんなさい)

訪れたこの日、雨や霙が降り続く悪天候で、思うように撮影ができなかった。
いつかまた訪れる機会があると思っているので、その時には存分に撮影し、改めて紹介できればと考えている。

皆が平和に過ごせますように。
あけましておめでとうございます。
2019年 元旦



【行き方】
・ローマから鉄道でおよそ2時間~2時間30分
・フィレンツェから鉄道でおよそ2時間~2時間30分
・アッシジ鉄道駅からアッシジの町までバスで約20分
・アッシジ鉄道駅からアッシジの町(サン・フランチェスコ聖堂)まで徒歩で45分
 ※脚に自信があり、荷物が少なく、時間のある方は、町を眺めながら歩くのも一興。

【主な見どころ】
・Basilica di San Francesco (サン・フランチェスコ聖堂)
・Basilica di Santa Chiara (サンタ・キアーラ聖堂)
・Cattedrale di San Rufino (サン・ルフィーノ大聖堂)
・Rocca Maggiore (マッジョーレ城塞)
・Piazza del Comune (コムーネ広場)
・他

【参考サイト】
Turismo della Città di Assisi (アッシジ観光サイト)
TRAINITALIA (イタリア鉄道)
Trenitalia 代理店 (イタリア鉄道検索/日本語版)

人気の記事