ノートル・ダム大聖堂/パリ4区/フランス
Cathédrale Notre-Dame/Paris 4e Arr./FRANCE
日本時間4月16日朝、いつものようにradiko(ラジコ)をつけたら、大変なニュースが耳に飛び込んできた。
パリのノートル・ダム大聖堂(Cathédrale Notre-Dame de Paris)が火事だというのだ。
テレビをつけてみた。
どのチャンネルも、のどかな朝っぽい雰囲気で番組が進行しており、タイミングよくニュースが流れてくることはなかった。
ならばインターネットだ。
開いたページに映し出されていたのは、炎に巻かれる尖塔の姿だった。うぁぁぁっ・・・
その後、動画も見た。不謹慎かもしれないが、映画か何か作られた映像でも見ているようだった。それほど信じられない光景だ。
カテドラルは石材で出来ているから、燃えないもの・・・と、勝手に思っていた。
ところが、その屋根の部分に大量の木材が使用されているということを、今回の報道で初めて知った。
冒頭に掲載した写真は、10年ほど前に撮影したノートル・ダム大聖堂の姿。
日中、このあたりは観光客でごった返しているのだが、誰~もいない、静かな早朝の様子だ。
今回の火災で失われてしまった尖塔や屋根部分がしっかり見えるものはないかと、私の写真ストックの中を探してみたら、これが出て来た。
建物正面からではなく、すぐ横のドゥブル橋(Pont au Double)辺りから撮影している。
薔薇窓は無事か?
尖塔、屋根を損失したと聞くと、有名な薔薇窓(Rosace)がどうなったか、その状態も気になるところ。
後の報道で、薔薇窓は無事・・・というのを見たが、心配は残る。
遠巻きに見た分には大丈夫そうでも、火災の規模からして、かなりの熱が発生しているはず。
ガラスが部分的に溶けてしまっているなどの被害を受けていやしないか、今後の調査が待たれる。
今回、突然にして、パリの重要かつ大切なシンボルの一つが、大きなダメージを受けた。
私のように、たまぁにパリへ赴くフランス好き日本人でも大きなショックを受けるのだから、フランス人の方々や、パリ市民が受けたであろう、その衝撃たるや計り知れない。
しかし、すぐに前を向くのもフランスの良いところだ。
その後 1日にして、再建への寄付が880億円も集まったというのだからスゴイ。
スーパー・スター長嶋さんの言葉ではないが、「パリ・ノートルダム寺院は永久に不滅です」とでも言い放つかのように、数年後には美しく再建され、改めて多くの人々を魅了する、パリの中心地となるだろう。
一方で、高額寄付に批判が出ているとも聞く。これもまた、フランスらしいような気がするなぁ。。。
【 行き方 】
・パリ地下鉄(Métro)4号線「シテ(Cité)」駅より徒歩5分。
・パリ地下鉄(Métro)4号線、またはRER-B線、C線「サン・ミッシェル・ノートル・ダム(Saint-Michel Notre-Dame)」駅より徒歩5分。
【 参考サイト 】
・Cathédrale Notre-Dame de Paris (パリ・ノートル・ダム大聖堂)
・RATP (パリ交通公社)